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資料2‐1 令和6年度 業務実績評価書(案) (70 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59633.html
出典情報 厚生労働省国立研究開発法人等審議会 高度専門医療研究評価部会(第39回 8/5)《厚生労働省》
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様式2―1―4-1(別紙)
中 長 期 目 標
中 長 期 計 画

国立精神・神経医療研究センター
令 和 6 年 度 計 画
主な評価軸(評価の
視点)、指標等

年度評価

項目別評価調書
法人の業務実績等・自己評価

主な業務実績等

例で遺伝子検査(一次スクリーニング)が完
了し、1,196例で病型を確定した。病原性変
異未同定症例のうち1,117例において全ゲノ
ム解析を実施し、さらに103例において病型
を確定した。最終的には全体で1299例の病型
を確定し、診断率は46.3%であった。
J-CATの病型確定例に対して、電話インタ
ビューによる前向き自然歴研究を開始した。
厚生労働省難治性疾患等政策研究事業「運動
失調症の医療基盤における調査研究」班にお
いて、従来の「皮質性失調症」に対するより
厳密な疾患概念として提唱された「特発性失
調症:IDCA」に関して、J-CAT登録症例の臨
床情報・遺伝子解析結果を活用した前向き自
然歴研究を行った。また、多系統萎縮症早期
例のコホートを抽出し、臨床的特徴を明らか
にした。血漿の収集体制を確立し、自己免疫
性小脳失調症の診断支援の体制を構築した。
J-CATを活用して新規原因遺伝子同定を目指
した分子遺伝学的研究・特発性小脳失調症の
実態解明が進展した。J-CATは本邦の運動失
調症の診断精度向上・分子疫学解明に貢献し
、重要な病型における前向き自然歴の研究基
盤として活用されている。全国の患者・医師
からの診療相談にも対応している。
(5)ゲノム情報データベース
コントロール群全ゲノムデータを利用した
研究成果として、知的障害における病院と
WDR45変異を持つ例が多いことを Journal of
Medical Genetics に発表した。また本体のコ
ントロールゲノムデータは、NCGMで管理さ
れ、すでに20以上の研究に利用され、5つ以上
の論文で成果が発表された。厚生労働省が進
める「全ゲノム解析宣言」に基づくゲノム医
療の推進にあたっては、難病ゲノム解析研究
事業(國土班)やIRUD事業に関わり、臨床実
装に向けた準備を継続した。
(6)プリオン病の自然歴を調査するための患者
登録システム
現在は発症すれば、急速に進行し、100%
致死性であるプリオン病では、治療薬の治験
が開始された場合に、自然歴の知識が絶対的
に必要であり、また、本症の解明は、アルツ
ハイマー病などの解明にも繋がる。
このような状況を踏まえ、超希少疾患である
プリオン病の自然歴を調査するための患者登
録システムのためのコンソーシアム(Japanese
Consortium Of Prion disease:JACOP)を平成
25年度より稼働した。患者登録のために、平成
27年度からは、患者が研究主幹施設である当セ
ンターに同意を与え、実際の診療にあたる各地
の医師が評価や調査票の記入を補助するとい
う形態での登録方法も備えることで、登録数が

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自己評価