資料1‐1 令和6年度 業務実績評価書(案) (86 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59553.html |
出典情報 | 厚生労働省国立研究開発法人等審議会 高度専門医療研究評価部会(第40回 8/7)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
様式 2―1―4-1(別紙)
中 長 期 目 標
国立成育医療研究センター
中 長 期 計 画
令和6年度計画
年度評価
項目別評価調書
主な評価軸(評価の視点)、指
標等
1-3
法人の業務実績等・自己評価
主な業務実績等
自己評価
・「医療機器安全使用のための研修会」として、人
工呼吸器に関する研修を 2 回開催し(e ラーニン
グ)、1 回目は 602 名の受講対象者に対し受講率
100%であった。2 回目は 513 名で、2 つのコースに
対し 89、98%の受講率であった。
・緊急業務対応の強化 ECMO 導入時と、人工呼吸器な
どの迅速なトラブル対応を目的に宿直体制を実施し
ている。
・オペ室業務の迅速対応の要望があったため、ロー
テーションにより業務担当者を 1 名増やした。
・PNDA からの回収情報等発出に対し 9 件の確認対応
を実施した。
・「医療工学室だより」として医療機器に関する注
意喚起などのお知らせを 3 回発出した。
・不適切な運用によるインシデント予防のため心電
図の送信機、テレメータの更新、増台に伴いチャネ
ル番号管理の作成と適正配置作業を実施した。
・NICU における搬送用人工呼吸器のセットアップサ
ポートを実施した。
・ECMO シミュレーション訓練対応(2 回)。
・夜間管理師長や担当医師の業務負担・インシデン
ト軽減を目的として、夜間・休日緊急入院用呼吸器
使用患者に対し予め呼吸器回路を組んだ状態で用意
することとした。
・毎月第一、第三火曜日に医療安全管理室とインシ
デントに関するミーティングを始めた。
インシデントに対する共有と迅速な
対応が出来ている。
・NST(栄養サポートチーム)は、入院
患者の栄養管理に関する評価・介入を
行い、疾病治療における合併症の予防
や QOL の向上を図り、効率よく質の高
い医療の提供を目指す。管理栄養士、
医師、看護師、薬剤師、理学療法士、
作業療法士、言語聴覚士で構成される
NST カンファレンス、NST 勉強会などを
引き続き行う。
令和 6 年度の診療報酬改定に伴い院内の栄養管理手
順の見直しを行った。特に診療報酬改定では栄養評
価について、原則として成人・高齢者の栄養評価に
ついて示されているが小児科では該当しない。そこ
で当院では小児用の栄養評価基準を選定し、用いる
ことで、より小児の適正な栄養評価が行えるよう検
討し、運用システムを構築した。またチーム活動に
ついての見直しも行い多職種で効率的な栄養管理が
出来るよう話し合いを繰り返し行った。
令和 6 年度懸案であった栄養評価の
運用を決めることが出来た。そのた
め令和 6 年度は NST スタッフ間での
栄養評価法やその運用について時間
をかけて討議し、院内職員への情報
共有や勉強が多くを行った。次年度
には新たに構築したシステムでの稼
働とその結果を評価し学会等での情
報発信や院内職員への研修会実施に
努めていきたい。
エ 心のケア、発達障害等へ
の対応
子どもの心の問題、児童虐 ・児童虐待、発達障害、心の問題に対
待 及 び 発 達 障 害 、 障 害 児 しては、
(者)等に対応する医療体制 ア 要支援妊婦(特定妊婦)対応に限
を構築する。
らず、妊産婦へのこころのケア及び
妊娠期からの虐待防止策を充実させ
る体制を引き続き検討する。
イ 発達障害に関して、とくに医療対
応が遅れている学習障害に対応する
外来を新設し、指導の技術を教育機
関に提供して日常的な子どもへの支
・院外からの発達障害、心身症、児童虐待等の子ど
もの医療と、院内から相談された慢性疾患の子ども
の心の諸問題に対応するリエゾン精神医療及び妊娠
期からの虐待予防を意図した妊産褥婦への心のケア
を継続して行った。性的虐待、性被害の児童を対象
にチーム医療に参画し、トラウマに関するレクチャ
ーやコンサルテーションを継続した。
・発達障害の一般外来に加えて、学習困難を抱えた
児童の専門外来として「LD 外来」を設置している。
需要は高く、東京都内外から多くの患者の受け入れ
・院内からのさまざまなニーズに迅
速に対応できるようオンコール医を
中心とした体制を継続し、救急外来
を受診した過量服薬や性的虐待、性
被害の児童に対してチーム医療に参
画した。
師、看護師、ME センター、理学療法士
で構成される呼吸ケア回診、RST カン
ファレンス、RST 研修会を引き続き行
う。
85 / 148
・業務の改善、サポートを通して、
医師や看護師の業務軽減に寄与して
いる。
・人工呼吸器のラウンド時にインシ
デントを発見するなど、医療安全の
向上に寄与している。
・学会発表など成育からの情報発信
に努めている(発表・講演 9 題うち
3 演題で受賞、論文 3 本)。
・発達障害に関しては必要に応じて
多職種による診療や学校との連携を
行い、一部では関係者会議を実施し