資料1‐1 令和6年度 業務実績評価書(案) (13 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59553.html |
出典情報 | 厚生労働省国立研究開発法人等審議会 高度専門医療研究評価部会(第40回 8/7)《厚生労働省》 |
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中 長 期 目 標
国立成育医療研究センター
中 長 期 計 画
令和6年度計画
年度評価
項目別評価調書
主な評価軸(評価の視点)、指
標等
1-1
法人の業務実績等・自己評価
主な業務実績等
自己評価
た。
・電子母子健康手帳に関する検討会や、母子保健情
報 DX に関する研究班の活動を通じて、わが国の母子
保健情報の DX 化に向けたあり方の検討および自治体
における実装支援をおこなった。
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・大学との希少疾患情報共有、企業との連携で、診
断が困難な希少疾患に対する人工知能(AI)を用い
た診断支援システムについて、大学病院を含む医療
施設からの診断困難 240 症例に対する診断コンサル
テーション、診断支援を行った。
・新たに生成 AI(ChatGPT)を活用した診断支援シス
テムの構築に着手した。
・他大学及び企業とも連携し、医師主導治験や特定
臨床研究を推進した。
・コンサルテーションを中心と
した診断支援システムの運用に
より 80 例以上について効果的な
希少疾患診断へ繋がり、目標を
達成した。
・生成 AI を活用した汎用性の向
上が見込める新しい診断システ
ムへの可能性が広がった。
• 厚労省拠点病院事業費で実施する医師を対象と
した 2 週間の研修プログラムの教育効果を検討し、
医療の均てん化に資する研修であることを報告した
(IshikawaF, JMA Journal.2024;7(4): 590-599.)。
• 成育コホート研究より、小児期のアトピー性皮膚
炎発症リスクに関する研究として、家庭内でのペッ
ト飼育とフィラグリン遺伝子の機能喪失変異が子ど
もの湿疹発症に与える影響を検証し、これらの要因
が湿疹リスクに関連することを報告した (Toyokuni
K, Allergology International 2024;73(3):422427)。また、成育コホート研究はアジアのアレルギ
ー出生コホートコンソーシアム(A2BC consortium)に
参加し、アジアでのアレルギー疾患のエビデンスの
創出の取り組みを行い特集号で報告された(SY Lee,
The A2BC network initiative.Pediatr Allergy Immunol.2024;35(11):e14280)。
• 食物アレルギー患者に対して、食物アレルギー患
者の生活の質(QoL)を評価するための FAQLQ10 におけ
る日本語翻訳版を開発し、その有用性を検証した
(KabashmaS,WorldAllegyOganJ.2024;17(11):100979
)。
• わが国の新生児および乳児における消化管アレル
ギー(非 IgE 依存性食物アレルギー)の実態調査に
参加した(Suzuki H, Allergol Int.2024;73(2):264274.)。また、成人発症の食物蛋白誘発胃腸症に関
する症例集積研究による詳細な検討を行った
(WatanabeS,AllergolInt.2024;73(2):275-281. さ ら
に、小児における食物蛋白誘発胃腸症における重篤
な症状を来す例における代謝性アシドーシスの存在
に つ い て 検 討 を 行 っ た (HamaguchiS,Allergol
Int.2024;73(4):603-606.)。
• マカダミアナッツアレルギーの診断における主要
アレルゲン Maci2 とその立体構造エピトープの有用
性を明らかにし食物アレルギーの診断精度の向上に
・成育コホート研究やアレルギ
ーセンターに通院する患者から
の臨床情報をもとに、複数の国
際英文雑誌に成果発表を行い、
医療に大きく貢献し、目標を達
成した。
・コホート研究の仮説検証に重
要な知見を、モデル生物を用い
て発見し、国際誌に発表した。
長期的な基盤的研究推進に不可
欠な成果であり、目標を達成し
た。
・近年増加傾向にある消化管ア
レルギー・好酸球性消化管疾患
に関する全国調査や、社会的問
題に発展しつつある成人食物ア
レルギーでの実態調査、重篤症
例の検討などを報告し、目標を
達成した。