資料1‐1 令和6年度 業務実績評価書(案) (73 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59553.html |
出典情報 | 厚生労働省国立研究開発法人等審議会 高度専門医療研究評価部会(第40回 8/7)《厚生労働省》 |
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様式 2―1―4-1(別紙)
中 長 期 目 標
国立成育医療研究センター
中 長 期 計 画
令和6年度計画
年度評価
項目別評価調書
主な評価軸(評価の視点)、指
標等
1-3
法人の業務実績等・自己評価
主な業務実績等
自己評価
・遺伝子細胞治療推進センターの協力のもと、令和
6 年度は遺伝子改変 T 細胞療法(CAR-T)を 3 件(前
年度 2 件)実施した。
・当センターは小児がん拠点病院(全国で 15 施設)
及び小児がん拠点病院を牽引する小児がん中央機関
(全国で 2 施設)に指定されており、全国で最多の
専門医(小児血液・がん専門医:9 名、小児がん認
定外科医:2 名)を集約し、多様な種類のがん種に
対応して、専門性の高い医療を令和 5 年度に引き続
き提供している。
・小児がんは進行が速く、全身の臓器へ浸潤する。
がん診療科に加え、全身の臓器への合併症に対応で
きるように「小児内分泌科」「小児免疫科」「小児
消化器科」「小児神経科」等、大学病院にも整備さ
れていない全ての小児診療科を持つ小児専門病院で
診療すべき疾患が多い。
・同種/自家造血細胞移植や免疫細胞療法、早期相
試験・治験に取り組むことで、再発等難治性の患者
が集約されている。また、重篤な状態にも小児集中
治療室(PICU)を中心とした小児病院としての総合
力で対応できる体制をとることで、「成育医療研究
センターでしか診療できない患者」に対応し、小児
がんの診療数は毎年増加している。
・小児血液・がん学会疾患登録数は全国 1 位であ
り、全国の小児がん患者の約 3%を診療している。
[評価の視点]
カ 新生児外科系疾患治療の ク 新生児期の心臓手術を 45 例以上実 ・新生児外科系疾患治療の ・外科では、新生児に対する手術(食道閉鎖症、腸 ・出生前診断される症例が増加して
対応充実を図る。
施するほか、腹部・胸部手術を 50 例以 対応充実
閉鎖症手術、横隔膜ヘルニア根治術、臍帯ヘルニア いることから,関係各科,他医療機
上実施する。
手術、消化管穿孔)を 30 例(前年度 42 例)実施し 関と連携して対応した.引き続き産
また、重症未熟児網膜症に対する抗
た。
科,新生児科,麻酔科などと協力し
VEGF 薬硝子体内投与を 10 眼、脳神経
て診療にあたっていく。
外科手術 15 例の各手術についても実施
する。
心臓外科手術数は 90 例(前年度 94 例)、新生児心 9 月に診療部長が変更となったが、
臓手術は23例(前年度 20 例)。
比較的良い体制で始動できた。
・眼科では令和6年度も引き続き、先天性及び乳幼
児の白内障手術 75 眼、緑内障手術 56 眼、硝子体手
術 47 眼、斜視手術 372 眼など、眼科重症疾患の症例
を多く治療した。未熟児網膜症の新規の抗 VEGF 薬に
よる治療を 9 眼に行った。前年度に引き続き難治性
緑内障に対する新規手術に積極的に取り組んだ。
・病診連携に昨年度に増して積極的
に取り組み、眼科重症疾患の早期発
見・診断を推進し、手術的加療、新
規薬物治療を安全に行った。前年に
引き続き、難治性緑内障に対する新
規手術に取り組んだ。全身疾患を伴
う症例が多く、麻酔科、新生児科、
総合診療科と連携して術前術後管理
に注意を払った。
・脳神経外科では、脊髄髄膜瘤例 2 例(前年度 3 ・左記の手術的加療を安全に行っ
例)の修復術とその後の水頭症に対する脳室腹腔シ た。
ャント術を行った。また、先天性水頭症に対して、
脳室腹腔シャント術による手術的加療を行った。
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