資料1‐1 令和6年度 業務実績評価書(案) (67 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59553.html |
出典情報 | 厚生労働省国立研究開発法人等審議会 高度専門医療研究評価部会(第40回 8/7)《厚生労働省》 |
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様式 2―1―4-1(別紙)
中 長 期 目 標
国立成育医療研究センター
中 長 期 計 画
令和6年度計画
年度評価
項目別評価調書
主な評価軸(評価の視点)、指
標等
1-3
法人の業務実績等・自己評価
主な業務実績等
自己評価
期定量診断等、国内最大規模の小児専門 ICU を有し
ている。
・消化器科ではクローン病、潰瘍性大腸炎等の炎症
性腸疾患(IBD)が疑われた小児患者が全国から紹
介され、毎年 20 名近くの新規患者を診断している。
小児分野の上部内視鏡検査及び下部内視鏡検査の実
施件数は日本最多である。近年、小児期発症の IBD
患者のなかに原発性免疫不全症の患者が含まれるこ
とが明らかになり、骨髄移植により治癒する患者も
でてきている。新生児期を含む子供での消化器内視
鏡検査が可能で、研究所での免疫や遺伝子の検査、
骨髄移植までの高度医療を令和 5 年度に引き続き実
施している。
我が国における成育医療
の中核的な医療機関とし
て、「子ども・子育てビジ
ョン」(平成 22 年 1 月 29 日
閣議決定)に定める「妊
娠、出産、子育ての希望が
実現できる社会」の構築を
目指し、国内外の研究施設
及び医療機関等の知見を集
約しつつ研究部門と密接な
センターで実施されている
臨床研究等について、その研
究成果を活用し、先進医療を
含む高度かつ専門的な医療の
提供を図る。
・身元保証機関を介して海外から患者紹介を受けた
件数は 16 件(前年度 14 件)でアジア圏が中心であ
った。セカンドオピニオンは 8 件、オンラインセカ
ンドオピニオンは 7 件で、当院での先進的な治療が
受けられるか、治療内容や検査に関する問い合わせ
であった。自国において適切な治療が行われている
かを確認するための問い合せも多くあった。実際に
来院し、診療した件数は、合計 16 件(前年度 9 件)
で中国、ベトナムなどから受け入れを行った。
受入診療科は腫瘍科、アレルギー科、移植外科、整
形外科、形成外科、呼吸器科など様々であった。外
科的治療ほのか、小児がん治療、特発性肺ヘモジデ
ローシス、生体肝移植後の免疫抑制剤による治療な
ど治療内容も多岐に渡っていた。
・海外からの問い合わせ・受診希望
は増加しており、実際に受診する患
者数も増加傾向にある。自国では受
けられない治療を希望する患者に対
し、専門性が高く、かつ高度な医療
提供ができた。高度医療の提供がで
きる小児病院として海外へ向けた広
報、院内の受け入れ体制整備を推進
していく。
・臨床研究センターでプロトコル作成支援を実施
し、令和 4 年度に先進医療に承認された不妊症に対
するタクロリムスの有効性を検討する試験実施を完
了した。令和 6 年度も引き続き、臨床研究センター
では、モニタリング支援及び研究調整事務局支援を
実施した。また、令和 6 年度は新たに脊髄髄膜瘤胎
児手術の先進医療申請準備支援を実施した。
・先進医療に承認された不妊症に対
するタクロリムスの有効性を検討す
る試験に対し、臨床研究センター
は、モニタリング支援及び研究調整
事務局支援を実施し、試験を完了す
ることができた。また、令和 6 年度
は新たに脊髄髄膜瘤胎児手術の先進
医療申請準備支援を実施した。令和
6 年度も引き続き、先進医療を含む
高度かつ専門的な医療の提供を実施
すべく取り組んでいる。
・当科で開発した変形性斜頭症に対
する診療体系が、全国複数の施設に
導入されている。医療の標準化・均
てん化が達成されている。
・変形性斜頭症に対する診断および頭蓋形状矯正ヘ
ルメットによる治療を含めた診療体系の普及に継続
して取り組んだ。グンゼメディカル社のヘルメット
治療のシステムの唯一の研修機関として、令和 6 年
度は 9 施設から研修を受け入れた。
・丸紅情報システムズ株式会社との共同研究におい
て、換気機能付きの頭蓋形状矯正ヘルメットの開発
に継続して取り組んだ。特定臨床研究を終了した。
今後は市販化に向けて進む計画である。
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・これまでになかった機能を付加し
た頭蓋形状矯正ヘルメットの実用化
に向けて特定臨床研究を完了し、今
後は市販化に取り組む予定である。