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資料1‐1 令和6年度 業務実績評価書(案) (29 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59553.html
出典情報 厚生労働省国立研究開発法人等審議会 高度専門医療研究評価部会(第40回 8/7)《厚生労働省》
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様式 2―1―4-1(別紙)

中 長 期 目 標

国立成育医療研究センター

中 長 期 計 画

年度評価

令和6年度計画

項目別評価調書

主な評価軸(評価の視点)、指
標等

る。
環境要因が子どもの成長・発達に与える
影響を調べるため、環境省が企画・立案
し、平成 23 年度から開始された出生コホ
ート研究である子どもの健康と環境に関
する全国調査(エコチル調査)のメディ
カルサポートセンターとして当センター
は中心的な役割を占める。令和6年度は
エコチル調査研究部に設置された遺伝子
解析研究室にて、検体のゲノム解析のパ
イロット研究及びエコチル調査で得られ
た検体のゲノム情報を解析する体制を充
実させる。国立環境研究所をはじめ、関
係省庁、諸外国の調査や国際機関と連携
して調査研究を推進するとともに、中長
期的視野に立って周産期を含む子どもの
健康と環境に関する論文発表・政策提言
を引き続き行う。
成育医療の現状を医療経済的観点から調
査・分析し、不採算部門である小児・周
産期医療の適正化や小児在宅医療の推進
に資する政策提言を引き続き行う。

1-1

法人の業務実績等・自己評価
主な業務実績等

自己評価

2.脂肪酸代謝異常症スクリーニングの品質改善
VLCAD 欠損症・CPT2 欠損症の新生児マススクリー
ニングは偽陽性率が高くなっており、過剰診断を避
けるため、より感度・特異度の優れたスクリーニン
グ指標を確立する必要がある。昨年度の研究で、新
指 標 候 補 と し て VLCAD 欠 損 症 に つ い て は 、
C14:1/C10, C14:1/C8, C14:1/C6, CPT2 欠損症につい
ては C12/C2, C12/C0 を見出し、全国のマススクリ
ーニングデータで検証するための研究計画を立案
し、倫理審査承認を取得していた。その後の追加的
知見から研究計画の修正が必要となったため、変更
申請を行い承認を得、12 月から全国スクリーニング
検査機関のデータ収集に着手している。

・子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル
調査事業)は、10 万組の家族を対象とした大規模出
生コホート調査である。当センターはメディカルサ
ポートセンターとして、環境省、国立環境研究所
(コアセンター)、全国 15 地域のユニットセンタ
ー、小児科学会・産婦人科学会等と連携し、本事業
の運営に関して中心的役割を担っている。現在、13
歳までの児に対するアンケート調査とともに、各種
環境因子を分析・測定している。また、小学 6 年生
の児童 10 万人を対象とした学童期調査を実施してい
る。アレルギー等一般的な疾患については、10 歳児
5,000 人を対象とした血液検査等を含む詳細調査を
実施している。さらに、臍帯血試料から抽出した
DNA 試料約 8 万 1 千検体の網羅的 DNA 塩基多型解析を
担当し、表現型に関係する多くの遺伝学的多型を見
出している。また、16 歳以降の調査について検討を
行っている。

・令和 6 年度も引き続き、厚生労働省委託事業とし
て、小児慢性特定疾病登録センター運営事業委託
費、小児慢性特定疾病情報管理事業、小児慢性特定
疾病児童等支援者養成事業を実施した。

・エコチル調査の医学面におけ
る中心的役割を果たし、その成
果獲得に貢献している。
・エコチル調査の遺伝学的解析
を担当し、子どもの健康と遺伝
子多型に関する世界でも例のな
い大規模研究を推進している。

・令和 6 年度の小児慢性特定疾病
に関連する事業を遂行するとと
もに、関連する厚生労働省政策
研究班に参画し、小児慢性特定
疾病の制度のあり方に関する政
・令和 6 年度も引き続き、全国 137 実施主体からの 策提言等に寄与することで、小
小児慢性特定疾病医療意見書の写しの送付や疑義照 児慢性特定疾病の施策運用及び
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