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資料1‐1 令和6年度 業務実績評価書(案) (76 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59553.html
出典情報 厚生労働省国立研究開発法人等審議会 高度専門医療研究評価部会(第40回 8/7)《厚生労働省》
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様式 2―1―4-1(別紙)
中 長 期 目 標

国立成育医療研究センター

中 長 期 計 画

令和6年度計画

ウ 女性の健康に関する医療
連携と総合的な診療体制の構

国・自治体、NC や全国の医療
機関等と連携し、ライフコー
スを踏まえた女性の健康課題
に関する診療を支援する体制
構築を検討する。また、セン
ターにおける女性の健康課題
に対する診療体制の充実を目
指し、月経に関連した診療部
門創設や医療機関等との連携
等を検討した上で構築 を図
る。

年度評価

項目別評価調書

主な評価軸(評価の視点)、指
標等

1-3
法人の業務実績等・自己評価

主な業務実績等

自己評価

ウ 女性の健康に関する医療連携と総
合的な診療体制の構築
<児島専門職(北澤局長、笠原病院
長)>
国・自治体、NC や全国の医療機関等と
連携し、ライフコースを踏ま
えた女性の健康課題に関する診療を支
援する体制構築を検討する。
また、センターにおける女性の健康課
題に対する診療体制の充実を
目指し、月経に関連した診療部門創設
や医療機関等との連携等を検討
した上で構築を図る。

・女性総合診療センターにおいて、地域医療連携の
構築につとめ、地域医療支援会等を通じて、同セン
ターの周知をはかった。
・診療体制については、女性内科、女性外科/産婦
人科、不妊診療科、女性歯科として女性総合診療の
構築をすすめた。特に月経関連症状に関しては、婦
人科医 2 名でセンター内外から積極的に患者を受け
入れる体制構築を進めている。

・国、自治体、NC、他の医療機関に
対して、女性の総合診療センターの
開設および診療内容についての周
知・広報活動を実施し、連携体制構
築に向けた基盤づくりを進めた。具
体的には、開設記念シンポジウムや
成育 Women's Health セミナーの開
催、ポスター・リーフレットの作成
および配布などを通じて情報発信を
行った。また、月経に関連した健康
課題に関しては、女性外科/婦人科
の診療体制に加え、小児内分泌科な
ど院内の他診療科との連携体制を整
備し、「思春期月経外来」の開設に
向けた準備を進めている。女性総合
診療センター設置から 6 か月経過
し、次年度に向けて必要な基盤が概
ね形成されたものと考えている。

③ 臨床応用に向けた研究成
果の活用
先進医療の適用を目的とす
るシーズ(研究成果)につい
て、臨床試験のプロトコル作
成、厚生労働省との相談や先
進医療申請書等の記載等につ
いて、引き続き支援を行う。

③ 臨床応用に向けた研究成果の活用
先進医療としての承認を目指す臨床
研究等について、プロトコル作成、厚
生労働省との協議や先進医療の申請書
作成等について、引き続き支援を行う
ことで、先進医療の承認を令和 6 年度
に1件以上得る。

・令和 6 年度も引き続き、不妊症に対するタクロリ ・先進医療として承認された不妊症
ムスの有効性を検討する試験について、先進医療の に対するタクロリムスの有効性を検
変更申請書、定期報告書等の作成支援を行った。
討する試験に対し、令和 6 年度も、
引き続き適切な支援を行った。

④ 臨床評価指標を用いた医
療の質の評価
病院の医療の質や機能の向
上を図る観点から、策定した
小児医療に係る臨床評価指標
を用いて医療の質の評価を実
施し、その結果を公表する。

④ 臨床評価指標を用いた医療の質の
評価
再入院率、再手術率などのクリニカ
ルインディケーター(臨床指標)を用
いて、引き続き医療の質の評価に繋げ
ていく。

・令和 6 年度も引き続き、小児膠芽腫に対する電場 ・先進医療として承認された小児膠
腫瘍治療システム(医療機器)の先進医療につい 芽腫に対する電場腫瘍治療システム
て、定期報告書等の作成支援を行った。
に対し、令和 6 年度も、引き続き適
切な支援を行った。
[評価の視点]
○ センターとして提供す
ることを求められている医
療のレベルに見合った臨床
評価指標を策定し、医療の
質の評価を実施し、その結
果を公表しているか。

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・令和 6 年度も引き続き、医療安全の指標として、
インシデントレポートシステムからレポートを作
成・提出し、月別に集計したうえで、3 ヶ月ごとに
件数を日本医療機能評価機構に報告している。ま
た、患者影響度の高い 3b事例以上は日本医療機能
評価機構へ発生から 2 週間以内に報告した(今年度
は 17 件報告)。

・令和 6 年度も引き続き、医療安全
の指標として、インシデントレポー
トの報告件数を 3 ヶ月ごとに日本医
療機能評価機構へ報告した。患者影
響度の高い事象が発生した際には、
関連する診療科・職場長主催による
振り返り検討会を 17 回開催し、評価
と再発防止策立案へ向け検討を行っ
た。

・小児の感染対策の臨床評価指標を確立するため、
JACHRI 内に立ち上げた小児感染管理ネットワークを
引き続き継続し、カルバペネム系抗菌薬の投与量と
緑膿菌の感受性を指標として引き続き評価した。
感染対策の臨床評価指標として、資料作成時点で血
液培養検査コンタミネーション率 1.18%(前年度
0.88%)(目標 1%未満)、成人血液培養 2 セット
採取率 99%(前年度 95%)(目標 95%以上)、手
術部位感染発生率 0.37%(前年度 0.59%)(目標
3%以下)を設定し評価を実施している。

・感染対策については、JACHRI の小
児感染管理ネットワークで臨床評価
指標を継続検討するとともに、独自
指標にて評価を継続実施し、目標値
を概ね達成できた。