資料1‐1 令和6年度 業務実績評価書(案) (32 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59553.html |
出典情報 | 厚生労働省国立研究開発法人等審議会 高度専門医療研究評価部会(第40回 8/7)《厚生労働省》 |
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中 長 期 目 標
国立成育医療研究センター
中 長 期 計 画
年度評価
令和6年度計画
項目別評価調書
主な評価軸(評価の視点)、指
標等
③ 衛生検査センターの運営
衛生検査センターにおいて、前年度に引
き続き白血病の確定診断を行うため の
細胞マーカー検査、融合遺伝子検査等の
受託を継続する。引き続き白血病の融合
遺伝子検査の項目を拡充し、染色体 FISH
検査の受託を推進する。令和 4 年度から
開始した遺伝性難病の生殖細胞系列遺伝
子検査の受託をさらに推進する。
1-1
法人の業務実績等・自己評価
主な業務実績等
自己評価
・医療型短期滞在施設「もみじの家」の入所患者数
は 85%前後の病床稼働率で推移しており、コロナ禍
以前の 2019 年の稼働率と同様の状況に戻った。ま
た、「もみじの家」での終末期医療(看取りの医
療)も概ね 1 名が常に入院している状況である。
・入院中の患児の教育支援として、東京都教育委員
会、ベネッセと共同して、当センター内の特別支援
学校(そよかぜ分教室)が、IT やロボットを活用し
て、遠隔操作で病棟において教育を行うプログラム
の開発研究を引き続き行った。
・「もみじの家」での緩和ケア病
床運用は、日本の小児医療にお
ける先進事例として評価されて
いる。緩和ケア科診療部長と共
に、「もみじの家」の診療体制を
検討し、「もみじの家」で終末期
医療を行う患者数を増やしてい
く予定である。
・衛生検査所先天性疾患遺伝学的検査部門では全国 ・衛生検査所においてインプリ
からインプリンティング疾患や成長障害などの患者 ンティング疾患の遺伝学的診断
の検体を受け入れ、遺伝学的診断を行っている。
が可能になった。これは患者の
予後改善に直結する。
・「成育衛生検査センター(臨床検査技師等に関す
る法律の規定に基づく衛生検査所として登録)」に
おいて、前年度までに引き続き国内の小児がん診療
機関から依頼を受けた白血病/リンパ腫等血液腫瘍
(疑い例を含む)の細胞マーカー診断{新規(2 月末
時点で)757 件〔前年度 924 件〕、再発(2 月末時点
で)98 件〔前年度 105 件〕、微小残存病変 MRD 解析等
(2 月末時点で)480 件〔前年度 705 件〕
、及び白血病/
リンパ腫キメラ遺伝子スクリーニング解析(2 月末時
点で)639 件〔前年度 730 件〕、FISH 解析 11〔前年度
15 件〕を}実施した。
・前年度までに引き続き、研究
所で培ってきた先端的な技術と
経験を活かした解析によって、
白血病/リンパ腫に対する均てん
化された初期診断や当センター
以外では実施が困難な微小残存
病変解析及び遺伝子異常解析を
検体検査として継続し、治療方
針決定に有用な情報として、国
内の関連医療機関のおよそ 9 割に
提供することで、わが国の小児
がん診療の質の向上に令和 6 年度
も貢献した。
・検査の受託に関し、対象となる小児がん診療機関
129 施設(前年度 129 施設)と何らかの検査委託契
約を継続した。AMED 研究費によって実施している臨
床研究と、小児がん中央機関事業における診断支援
としての解析を除き、対象となる検体検査について
は引き続き検査料金の徴収を行った。
・前年度までに引き続き、契約
締結可能な施設とは委託検査契
約が完了して検査料金の徴収が
可能となり、AMED 研究費によっ
て実施している臨床研究、小児
がん中央機関事業で実施してい
る診断支援と合わせて一定の財
源が確保され、白血病/リンパ腫
の診断業務の安定的な継続が可
能となった。
・急性リンパ芽球性白血病や急性骨髄性白血病融合 ・前年度までに引き続き、検査
遺伝子 3 項目を遺伝子診断の項目に追加した。
項目の追加によって、当センタ
ーで実施している白血病/リンパ
腫の診断の有用性がさらに高ま
った。
・成育衛生検査センター先天性疾患遺伝学的検査部 ・研究所で培われた技術と解析
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