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資料1‐1 令和6年度 業務実績評価書(案) (83 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59553.html
出典情報 厚生労働省国立研究開発法人等審議会 高度専門医療研究評価部会(第40回 8/7)《厚生労働省》
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様式 2―1―4-1(別紙)
中 長 期 目 標

国立成育医療研究センター

中 長 期 計 画

令和6年度計画

年度評価

項目別評価調書

主な評価軸(評価の視点)、指
標等

カ AI ホスピタル事業での成果を生か
した発達障害やうつなどの心の問題に
対する診療、研究体制を充実させると
共に、診療に関与する医師、臨床心理
士などの人事育成や教育に引き続き取
り組む。

③ チーム医療の推進
ア 多職種の連携によるチー
ム医療の推進
成育医療において数多くみ
られる複数科が関係する疾患
を克服するため、センターの
特色を活かした多職種連携及
び診療科横断的な診療体制を
強化する。

③ チーム医療の推進

[評価の視点]

多くの専門診療科と関連する職種を
有する当センターの特徴と強みを生か
した複数診療科、多職種による総合的
な診療体制の充実を図るとともに、情
報の共有化に努め、チーム医療を更に
充実させる。
また、“安心で安全で思いやりのあ
る医療”をキーワードに医療の改善を
図り、チーム医療体制を引き続き強化
する。

○ 多職種連携及び診療科
横断的な診療体制を強化
し、緩和ケアチームによる
緩和ケアの提供、子どもの
心の問題等に対応する医療
体制の構築、小児救急医療
体制の充実等により、質の
高い医療を提供している
か。

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1-3
法人の業務実績等・自己評価

主な業務実績等

自己評価

・発達障害や心身症、抑うつ、不登校、子ども虐待
の外来診療を行うとともに院内から相談された慢性
疾患の子どもの心の諸問題に対応するリエゾン精神
医療を実施した。子どもリエゾン室では入院してい
る児の退院支援や退院後の保育所や学校への復帰な
ども視野に入れたサポートを行うとともに集団精神
療法を実施した。
・院内のレジデント 2 名に対して、上記の診療研修
を担当した。また都内外からの見学者 11 名(医師 9
名、医学部生 2 名)、研修 3 名(医師 1 名、医学部生
2 名)の受け入れを行い、指導を行った。
・第 3 回子どもリエゾン室セミナーを開催し、「小
児科医としての役割~子どもの不登校に対するバイ
オサイコソーシャルアプローチ~」をテーマに挙げ
た。

・子どものこころの問題に関する診
療の需要は一層増加しており、初診
外来及び再診外来は常に予約が取り
にくい状態となっている。院内他科
からの紹介が滞らないように、初診
枠を維持して対応した。また、リエ
ゾン精神医療を提供する体制が取れ
るようになったことで、提供できる
医療サービスの範囲が広まった。新
しい手法開発として AI を取り入れた
診断や療育方法、こころの癒しの開
発に着手しており、医療機器として
の申請が期待される。
・地域の病院小児科医や開業医に不
登校や発達障害等の医療研修が実施
できたことはこの分野に医療の均て
ん化に貢献したと考える。同様に公
認心理師の病院実習も担当すること
ができて、心理士の育成に貢献がで
きた。

・患者家族の多様化するニーズに合わせ、最良の医
療を提供し、入院前から退院後まで患者が安心・納
得して治療を受けられるよう、複数の診療科、多職
種で関わり、それぞれが専門性を発揮しチームとし
て協働している。また地域との連携も強化し、情報
共有することで退院後も必要な医療ケアを継続して
提供し、安心して生活ができるよう支援している。
定期的な患者支援のためのカンファレンスに加え、
昨年度より開始した、リハビリカンファレンスを継
続し、周産期リエゾンカンファレンスは精神科リエ
ゾンチームカンファレンスと改名し周産期だけでな
く小児の入院患者についてもカンファレンスを実施
している。
令和 6 年度の合同カンファレンスの実績は、項目別
に分けて調査した。地域合同カンファレンス 33 件
(前年度 59 件)、多職種合同カンファレンス 112 件
(前年度 154 件)、退院調整カンファレンス 556 件
(前年度 388 件)、周産期合同カンファレンス 47 件
(前年度 40 件)。
外 来継続 看護カ ンファレ ンス 47 件 (前年度 35
件)、前方受入れカンファレンス 8 件(前年度 13
件)、 4 種以上のカンファレンス 150 件(前年度
195 件)、リハビリカンファレンス 36 件(前年度2
7件)、精神科リエゾンチームカンファレンス 50 件
(前年度 32 件)、緩和ケアチームカンファレンス 50
件(前年度 50 件)、こどもサポートチームカンファ
レンス 50 件(前年度 50 件)

・複数診療科が関わる患者が多いた
め、今年度も多職種合同カンファレ
ンスと 4 職種以上のカンファレンス
実施件数が多かった。また、前方受
入カンファレンスと退院調整カンフ
ァレンスが大幅に増加しており、転
院前の患者の情報共有や安心して自
宅療養へ移行できるよう患者・家族
を中心に多職種が連携し、組織横断
的に診療体制の構築に取り組み、診
療体制の充実を図ることができた。