資料1‐1 令和6年度 業務実績評価書(案) (24 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59553.html |
出典情報 | 厚生労働省国立研究開発法人等審議会 高度専門医療研究評価部会(第40回 8/7)《厚生労働省》 |
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中 長 期 目 標
国立成育医療研究センター
中 長 期 計 画
令和6年度計画
年度評価
項目別評価調書
主な評価軸(評価の視点)、指
標等
1-1
法人の業務実績等・自己評価
主な業務実績等
自己評価
して、医師を対象とした 2 週間の研修プログラムの
教育効果を検討し、医療の均てん化に資する研修で
あ る こ と を 報 告 し た ( Ishikawa F, JMA Journal.2024;7(4): 590-599.)。
• 成育コホート研究より、小児期のアトピー性皮膚
炎発症リスクに関する研究として、家庭内でのペッ
ト飼育とフィラグリン遺伝子の機能喪失変異が子ど
もの湿疹発症に与える影響を検証し、これらの要因
が湿疹リスクに関連することを報告した (Toyokuni
K, Allergology International 2024;73(3):422427)。また、成育コホート研究はアジアのアレルギ
ー出生コホートコンソーシアム(A2BC consortium)に
参加し、アジアでのアレルギー疾患のエビデンスの
創出の取り組みを行い特集号で報告された(SY Lee,
The A2BC network initiative.Pediatr Allergy Immunol.2024;35(11):e14280) 。また子どもと家族の
身体・心理・社会面(biopsychosocial)での健康
の確保と向上に関する研究として、第三次成育コホ
ート研究の企画ならびに準備室を立ち上げ、次年度
以降の研究開始を目指している。
・AMED で実施しているアトピー性皮膚炎への早期介
入による食物アレルギー発症予防研究/多施設共同
評価者盲検ランダム化介入平行群間比較試験:PACI
Study によって、皮膚への早期の治療介入が食物ア
レルギーの予防につながるという二重抗原曝露仮説
を実証する世界で初めての研究成果をアレルギー分
野の最高峰雑誌で発表した。さらに PACI-on コホー
ト研究により長期追跡調査を実施中である。
・アルケア社とアレルギーセンターの共同研究にお
いて皮膚バリアを簡便に測定するスキンバリアメー
ターを用いた小児皮膚の検討に関する共同研究を継
続して実施している。
研究においても、成育コホート
研究やアレルギーセンターに通
院する患者からの臨床情報をも
とに、複数の国際英文雑誌に成
果発表を行い、医療に大きく貢
献し、目標を達成した。
・コホート研究の仮説検証に重
要な知見を、モデル生物を用い
て発見し、国際誌に発表した。
長期的な基盤的研究推進に不可
欠な成果であり、目標を達成し
た。
・近年増加傾向にある消化管ア
レルギー・好酸球性消化管疾患
に関する全国調査や、社会的問
題に発展しつつある成人食物ア
レルギーでの実態調査、重篤症
例の検討などを報告し、目標を
達成した。
• 食物アレルギー患者に対して、食物アレルギー患
者の生活の質(QOL)を評価するための FAQLQ10 におけ
る日本語翻訳版を開発し、その有用性を検証した
(Kabashima
S,
World
Allergy
Organ
J.
2024;17(11):100979)。
• わが国の新生児および乳児における消化管アレル
ギー(非 IgE 依存性食物アレルギー)の実態調査に
参加した(Suzuki H, Allergol Int.2024;73(2):264274.)。また、成人発症の食物蛋白誘発胃腸症に関
する症例集積研究による詳細な検討を行った
(Watanabe S, Allergol Int.
2024;73(2):275281.)。さらに、小児における食物蛋白誘発胃腸症
における重篤な症状を来す例における代謝性アシド
ーシスの存在について検討を行った(Hamaguchi S,
Allergol Int.2024;73(4):603-606.)。
• マカダミアナッツアレルギーの診断における主要
アレルゲン Mac i 2 とその立体構造エピトープの有
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