資料1‐1 令和6年度 業務実績評価書(案) (27 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59553.html |
出典情報 | 厚生労働省国立研究開発法人等審議会 高度専門医療研究評価部会(第40回 8/7)《厚生労働省》 |
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中 長 期 目 標
国立成育医療研究センター
中 長 期 計 画
年度評価
令和6年度計画
項目別評価調書
主な評価軸(評価の視点)、指
標等
1-1
法人の業務実績等・自己評価
主な業務実績等
自己評価
議、検討し、難病診療における遺伝学的検査あり方、研
究成果の実装等について現状を含め検討した。
(均てん化に着目した研究)
① 医療の均てん化手法の開発の推進
成育医療の均てん化に必要な診断・治
療のガイドラインについて、小児診療部
門及び周産期診療部門において実用性の
高いガイドラインの作成を更に進める。
また、人材育成ツールの開発に資するシ
ステムツール、教育・研修システムの開
発を進める。医療安全及び感染対策、臨
床倫理の向上のために、講習会及びワー
クショップに加えてeラーニングの充実
を図り、職員の理解度の向上に引き続き
取り組む。
・成育医療の均てん化に必要な診療ガイドラインに
ついて、実用性の高いものを国内の学会と協力して
33 件(前年度 71 件)の作成に参画した。
② 情報発信手法の開発
ア 医学的根拠に基づく政策提言の実施
に資する研究の推進
ア 医学的根拠に基づく政策提言の実
施に資する研究の推進
令和 4 年 4 月に設立された「成育こども
シンクタンク」では、運営体制の強化に
向けて各種業務手順書の策定を進める。
また、こどもの声を聴くことと政策に反
映する仕組みづくりの支援や、子どもを
取り巻く健康課題に関するエビデンスの
創出とそのためのデータ利活用体制の構
築、成育医療・母子保健領域における
Evidence Based Policy Making(EBPM)
の推進などに関する活動を行う。これら
の活動を推進するために、省庁や自治体
との連携や民間団体の巻き込み、人材育
成や教育研修、広報活動などにも積極的
に取り組む。
こどもの Biopsychosocial な健康の実現
やそのための政策提言及び社会実装を促
進する仕組みの構築に貢献するために、
病院や研究所の枠にとどまらず、社会と
・診療ガイドライン作成時に必要となる系統的レビ
ューの推進に向けて、網羅的な文献検索に関する臨
床研究相談・支援を 8 件行った。令和 6 年度は早
産・低出生体重児のフォローアップ、慢性肺疾患の
幅広な診療ガイドライン、こどもの Wellbeing、産
後ケア、精神疾患支援のためのヴィネット活用、慢
性疾患を持つ子どもの介護者の負担感、などに関す
る系統的レビューの検索式や実施支援などをおこな
った。
・系統的レビューの実施に不可
欠な文献検索の相談・支援を実
施し、診療ガイドラインや系統
的レビューの質の向上の基盤構
築に貢献した。
・医療安全及び感染症対策の均てん化を目指し、導
入した研修(合計 7 回、うち、医療安全と感染対策
合同が 1 回、医療安全単独が 3 回、感染症対策単独
が 3 回)、内訳としてビデオ講習会形式(5 回)及
び e ラーニング(2 回)を実施した。全職員対象の研
修は 6 回企画し(各回全職員 1,661 人履修)実施し
た。
・令和 6 年度も引き続き、密にな
らない環境で研修受講できるよ
う工夫し、全職員受講対象の研
修はいずれも受講率 100%であっ
た。また、当施設内での e ラーニ
ングを管理する wisdombase が導
入され、年度の後半の研修で活
用された。
・令和 5 年度からの 3 ヵ年課題として今年度も引き
続き、こども家庭科学研究費補助金成育疾患克服等
基盤研究事業「新規疾患の新生児マススクリーニン
グに求められる実施体制の構築に関する研究」研究
代表者、厚生労働科学研究費補助金難治性疾患政策
研究事業「新生児スクリーニング対象疾患等の先天
代謝異常症の成人期にいたる診療体制構築と提供に
関する研究(代表:中村公俊)」研究分担者、AMED
難治性疾患実用化研究事業「新生児マススクリーニ
ング対象疾患等の遺伝学的診断ネットワークと持続
可能なレジストリを活用したリアルワールドエビデ
ンス創出研究(代表:濱崎考史)」研究開発分担者
として、以下の取組を行った。
前年度に引き続き新生児マスス
クリーニングに関連する 3 研究班
に代表・分担として参画し、現
行スクリーニングの品質向上の
取り組みとして脂肪酸代謝異常
症スクリーニングの新指標の有
用性を検証するための調査に着
手するとともに、新規疾患スク
リーニングを社会実装するため
の体制構築に取り組んだ。後者
に関連して、
・ 日本小児科学会小児慢性特定
疾病委員会「新生児マススクリ
ーニング検討小委員会」アドバ
イザー、日本小児神経学会小
慢・指定難病委員会「脊髄性筋
萎縮症マススクリーニングワー
キンググループ」外部委員とし
て議論に参加し、脊髄性筋萎縮
症マススクリーニングについて
1.新規疾患の新生児マススクリーニングに関する全
国調査
令和 2〜4 年度 AMED 研究開発課題として策定し
た、新生児マススクリーニング対象疾患選定用の評
価項目リストに沿って、新規対象候補疾患を評価す
るための知見を収集することが要請されている。具
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