【資料1-1】令和8年度研究事業実施方針(AMED研究)(案) (95 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59644.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第145回 7/16)《厚生労働省》 |
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シーズの他の統合 PJ や企業への導出件数
1件以上
(2)これまでの研究成果の概要、及び政策等への活用又は実用化に向けた取組
【ライフコース研究】
<医薬品研究>
【課題名】ペリオスチン/αVβ3 インテグリン経路を標的としたアトピー性皮膚炎の新
規治療薬の開発(令和5~7年度)
【概要】アトピー性皮膚炎を対象に、特にかゆみ症状・湿疹を改善する阻害候補物を同
定し、安全性評価や作用機序解明を行った。
【成果の活用】特に既存治療で改善が乏しい中~重症のアトピー性皮膚炎患者に対し
て、かゆみ症状や湿疹に有効な治療薬の開発・実装が期待される。
<ゲノム・データ基盤研究>
【課題名】全ゲノム・一細胞シークエンス統合解析による関節リウマチの病態層別化と
個別化医療実装(令和5~7年度)
【概要】11 の自己免疫疾患の患者を対象に免疫フェノタイプ分類を行い、自己免疫疾患
や免疫細胞が構成するネットワークを明らかにした。また患者層別化解析を行い、治
療反応性との関連、間質性肺疾患と免疫細胞の関わりを明らかにした。
【成果の活用】免疫フェノタイプ分類による患者層別化が可能となることにより、将来
的な個別化医療の社会実装への第一歩となることが期待される。
<疾患基礎研究>
【課題名】ミスフォールド蛋白質・HLA クラス II 複合体を標的にした自己免疫疾患の新
たな診断法・治療法の開発(令和4~6年度)
【概要】免疫応答の司令塔である T 細胞が EB(Epstein-Barr)ウイルス(伝染性単核球
症のほか、慢性 EB ウイルス感染症や悪性リンパ腫、リンパ増殖性疾患の原因となる)
再活性化に伴う MHC(Major Histocompatibility Complex;主要組織適応性遺伝子複
合体)機能異常により、異常な自己抗原(ネオセルフ)が提示されること、ネオセル
フに対する免疫応答が惹起されることが自己免疫疾患の原因であることを明らかに
した。
【成果の活用】従来の免疫学の基本概念を大きく変える発見であり、様々な自己免疫疾
患の原因を標的とした新規治療法の開発の第一歩となることが期待される。
2 令和8年度に推進する研究課題
(1)継続研究課題のうち優先的に推進する研究課題(増額要求等する課題)の概要、及び
期待される研究成果の政策等への活用又は実用化に向けた取組
【ライフコース研究】
<医薬品研究>
【課題名】重症/難治性/治療抵抗性免疫アレルギー疾患に対する治療薬の実用化に関す
る開発研究
【概要】重症・難治性・治療抵抗性の免疫アレルギー疾患に対しては、既存の治療薬で
は効果が十分といえず、QOL の長期的な低下や合併症の併存などが生じる。そのため
これらを解決する革新的な治療薬の開発を行う。特に、シーズ同定や剤型・投与経路・
投与量の設定等のため、増額が必要となる。
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