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【資料1-1】令和8年度研究事業実施方針(AMED研究)(案) (53 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59644.html
出典情報 厚生科学審議会 科学技術部会(第145回 7/16)《厚生労働省》
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そのため、臨床評価の際に評価者間のバリアンスが増加する傾向も指摘されており、
中央評価(遠隔評価)の導入等により評価バリアンスの軽減の取組が模索されている。
精神疾患領域の臨床試験における評価バリアンス軽減に向けて、評価体制のあり方、
並びに評価の質の担保に関する手法を検証・確立する。
【成果の活用】国内外の企業が主導するグルーバル治験へわが国が参画できる機会が増
し、国内でのドラッグ・ロスやデバイス・ギャップの改善に貢献できる。
(2)新規研究課題として優先的に推進する研究課題の概要、及び期待される研究成果の政
策等への活用又は実用化に向けた取組
【課題名】オンライン認知行動療法の介入法確立と有効性の検証
【概要】認知行動療法は多くの精神疾患に対して有効性が実証されているが、必要とす
る患者に十分届けられていないサービス・ギャップの問題がある。オンライン認知行
動療法の介入法を確立するとともに、ランダム化比較試験により有効性の検証を行う
ことで、地理的・時間的制約を克服する認知行動療法のモデル変革に資する実証デー
タを提供する。
【成果の活用】オンライン認知行動療法の導入によるサービス・ギャップの克服に向け
た議論の参考になることが期待される。
【課題名】精神疾患における薬物療法又は医療機器の社会実装に関する研究開発
【概要】新規薬物療法の研究開発に加え、既存薬物のドラッグ・リポジショニング研究
やプレシジョン・メディシンに資する薬物療法の最適化研究を推進する。さらに、医
療機器(SaMD や医療機器プログラムも含む)の社会実装に資する研究も推進する。
【成果の活用】精神疾患に関する薬物療法や医療機器の社会実装を促進する。
【課題名】心の健康づくり等に資する研究開発の推進
【概要】精神療法やリハビリ等の心理社会的介入手法について、どのような組み合わせ
が就労・就学、QOL 向上などの社会的転帰を改善するのか、明らかではない。そこで、
包括的な治療・介入プログラムを開発し、大規模な検証を行う。
【成果の活用】社会的転帰を改善するために、新たな心理社会的治療や包括的な治療・
介入プログラムを社会実装する。
【課題名】精神疾患や発達障害における発症予防、早期発見、新規治療・支援法等に関
する研究開発
【概要】物質関連及び嗜癖性疾患を含む精神疾患や発達障害の発症予防や早期発見、新
規治療法に関する研究、又は、当事者やその家族に対する新たな心理社会的治療や介入
方法、支援プログラム(復職支援を含む)等の研究を行う。
【成果の活用】精神疾患や発達障害における発症予防、早期発見、新規治療・支援法等
を開発する。



参考
1 研究事業と各戦略(新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画・フォローアップ、
成長戦略、骨太方針、統合イノベーション戦略、健康・医療戦略)との関係
「骨太方針 2025」(令和7年6月 13 日閣議決定)
第2章 賃上げを起点とした成長型経済の実現
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