【資料1-1】令和8年度研究事業実施方針(AMED研究)(案) (61 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59644.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第145回 7/16)《厚生労働省》 |
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・既存ワクチンの改良及び実用化、ノロウイルス等の我が国の公衆衛生対策上重要な
様々な疾患に対応するワクチンに関する臨床研究及び治験並びに薬事承認
・ワクチンの実用化及び予防接種の評価、新たな抗菌薬・抗ウイルス薬等の開発
・WHO、諸外国と連携したポリオ、麻疹などの感染症の根絶・排除の達成(結核について
は 2050 年までの達成)
【期待されるアウトカム】(※)
感染症対策が総合的に強化され、感染症から国民の健康が守られることが期待され
る。
(2)これまでの研究成果の概要、及び政策等への活用又は実用化に向けた取組
【課題名】ヘリコバクター感染の診断法開発と感染実態、感染病態に寄与する因子の解
明(令和7年度継続中)
【概要】NHPH(ピロリ菌以外のヘリコバクター属菌)感染症に関し、感染診断法の開発、
感染実態の解明、除菌治療効果の実証、感染に寄与する因子の解明を行った。
【成果の活用】NHPH の除菌治療による病態消退効果の検証に関する多施設特定臨床研
究を開始した。今後 NHPH 感染者を対象に随時除菌治療を行い、病態を除菌前と比較
する予定である。
【課題名】次世代 COVID-19 低分子経口治療薬の研究開発(令和5年度終了)
【概要】COVID-19 感染症に対する新規 3CL プロテアーゼ阻害薬として、新たな経口治療
薬を開発した。
【成果の活用】上記の試験成績等をもって、第1相臨床試験を開始した。
【課題名】薬剤耐性糸状菌真菌症の制御に向けた検査薬・治療薬の研究開発(令和4年
度終了)
【概要】アスペルギルス症の迅速診断法の開発に向けて、菌体成分及び宿主因子を標的
とした抗体の作製に成功した。現在検出系の改良を継続しており、臨床検体を用いた
精度評価の準備を進めた。
【成果の活用】企業と共同研究開発契約を締結し、共同開発を開始した。
2 令和8年度に推進する研究課題
(1)継続研究課題のうち優先的に推進する研究課題(増額要求等する課題)の概要、及び
期待される研究成果の政策等への活用又は実用化に向けた取組
【課題名】分子構造を基盤としたエボラウイルス治療薬の開発研究(令和6~8年度)
【概要】エボラウイルスやマールブルクウイルスなど、広く有効な汎フィロウイルス薬
の開発を目的とする。これまでに得たシード化合物を元に、分子生成 AI による化合
物の最適化と構造展開を実施し、より活性の高いリード化合物を探索する。ウイルス
の転写・複製を阻害し、薬剤耐性ウイルスが出現しづらい汎フィロウイルス薬の開発
につながることが期待される。
【成果の活用】重点感染症に該当するウイルス性出血熱(エボラ出血熱等)の迅速かつ
技術移転可能な予防・治療法及び体制の確立が期待される。
【課題名】下水中病原体ゲノムの高感度解析技術を核とした感染症の越境流入監視体制
の確立および国際連携基盤の構築(令和6~8年度)
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