【資料1-1】令和8年度研究事業実施方針(AMED研究)(案) (131 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59644.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第145回 7/16)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
・ガイドライン等の策定又は改定件数 1件
・ソフトウェアや一般医療機器が上市に至った件数
1件
(2)これまでの研究成果の概要、及び政策等への活用又は実用化に向けた取組
【課題名】多領域の術式に応用可能な AI 手術技能評価システムの研究開発(令和5~
7年度)
【概要】内視鏡外科手術をはじめとする外科医の手術技能向上のためには、普遍的、客
観的で再現性があり、かつ手技評価者の労務負担を軽減する手術技能評価システムの
開発が必要である。先行研究により構築した腹腔鏡下 S 状結腸切除術の AI 手術技能
評価システムのプロトタイプを、幅広い専門領域の外科医に適応可能な多領域・多術
式横断的なシステムへ発展させる。また、技術習熟レベルと臨床的アウトカム(術中・
術後合併症、入院期間、生存率等)が相関するか検討し、臨床的価値を検証する。
【成果の活用】技術認定審査における AI 評価ツールや、学会が推奨する外科教育コン
テンツなどへの活用が期待される。また、システム開発で習得した技術や知見は、他
プロジェクトへの導出も期待される。
【課題名】手術画像解析データに基づく希少性疾患(胆道閉鎖症・胆道拡張症・食道閉
鎖症)ナビゲーション手術システムの開発(令和5~7年度)
【概要】希少疾患を取り扱う小児外科手術において、手術手技の習熟とその伝承の難し
さは以前からの課題である。特に、小児鏡視下手術は、術野が狭く脆弱な組織を扱う
ため、手技習得のハードルが高い。この課題の解決のため、本研究では小児鏡視下手
術の定量的評価と手術手技の効率的な技術伝承を目的とした手術ナビゲーションシ
ステムを構築する。
【成果の活用】小児外科領域における高難度手術の精度向上と普及促進につながる。特
に、限られた施設でのみ行われていた小児希少疾患に対する鏡視下手術の普及につな
がる。小児患者への低侵襲手術の選択肢を増やし、術後の回復期間の短縮や合併症の
軽減等も期待できる。また、学会等とも連携し、若手外科医の教育として、本システ
ムを利用した安全で効率的な技術習得が可能となる。
2 令和8年度に推進する研究課題
(1)継続研究課題のうち優先的に推進する研究課題(増額要求等する課題)の概要、及び
期待される研究成果の政策等への活用又は実用化に向けた取組
【課題名】外科領域における医療技術の伝承に資するシステムの開発
【概要】
「経済財政運営と改革の基本方針 2024」においても人手不足の解消に資する AI
ロボット等の研究開発を加速することとしていることから、外科領域における無形の
医療技術の効率的かつ効果的な伝承に資する革新的なシステムの開発を目指す課題
の採択数を増加する必要がある。
【成果の活用】AI 技能評価システムや人材教育プログラム等の革新的なシステムを実
用化し、優れた無形の医療技術を効率的かつ効果的に次世代へと伝承できるようにな
る。これにより、人手不足の状況においても医療の質が向上することが期待できる。
【課題名】革新的な医療機器の開発に資するソフトウェアやプログラムの設計
【概要】
「健康・医療戦略」では AI 等のデジタル技術を融合的に活用した医療機器の開
発を推進することを掲げていることから、手術支援ロボット等の革新的な医療機器の
131