【資料1-1】令和8年度研究事業実施方針(AMED研究)(案) (113 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59644.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第145回 7/16)《厚生労働省》 |
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B型肝炎創薬実用化等研究事業(令和9年度まで)
・非臨床POCの取得件数 1件
・研究成果のインパクトファクター5以上の科学誌への論文掲載
肝炎等克服緊急対策研究事業(令和8年度まで)
・研究成果のインパクトファクター5以上の科学誌への論文掲載
・新たな疾患発症メカニズム解明件数 1件
・新たな疾患関連遺伝子・薬剤関連遺伝子の同定数 1件
【期待されるアウトカム】(※)
B型肝炎創薬実用化等研究事業
・薬事承認件数(新薬、適応拡大) 1件
・シーズの他の統合プロジェクトや企業等への導出件数 1件
肝炎等克服緊急対策研究事業
・臨床的に実用可能なバイオマーカー等の開発件数 2件
・シーズの他の統合プロジェクトや企業等への導出件数 1件
35 件
50 件
(2)これまでの研究成果の概要、及び政策等への活用又は実用化に向けた取組
【課題名】慢性肝炎に合併する免疫抵抗性肝がんサブタイプの病態解明と予防および治
療開発(令和5~7年度)
【概要】691 症例のバルクデータ(肝組織の細胞集団全体をまとめて行った実験データ)
と 228,564 細胞のシングルセルデータを統合解析し、高悪性度肝がんは、細胞分裂亢
進と代謝異常が生じた細胞の組み合わせで構成されていることを明らかにした。ま
た、p53(がん抑制遺伝子)/MYC(がん遺伝子)異常が発症に関与し、T細胞浸潤が低
下していることを明らかにした。
【成果の活用】肝がんの各サブタイプに特異的な治療法の開発を進めることで、肝がん
の個別化治療の実現が期待される。
【課題名】代謝関連脂肪性肝疾患および肝がんの病態解明に関する研究(令和6~8年
度)
【概要】脂肪性肝疾患(SLD)は、近年では人口の約3割が有すると言われ、その中から肝
がんの発症リスクの高い患者を特定することが重要な課題となっている。本研究で
は、脂肪肝肝生検標本のデジタル病理画像を深層学習し、肝がん発症リスクを予測す
る人工知能(AI)モデルを構築した。本 AI モデルは、非がん組織において、これまで
注目されていなかった微細な病理所見を認識することにより、線維化が進行していな
い症例からの肝がん発症予測を可能とした。
【成果の活用】脂肪肝から発症する肝がんの早期発見を可能とし、脂肪肝病理所見と肝
がんリスク評価に新たな視点を提供することが期待される。
2 令和8年度に推進する研究課題
(1)継続研究課題のうち優先的に推進する研究課題(増額要求等する課題)の概要、及び
期待される研究成果の政策等への活用又は実用化に向けた取組
【課題名】改良肝細胞を用いた肝硬変に対する細胞療法の開発
【概要】現在、肝移植以外に肝硬変に対する有効な治療法はない。そのため、改良され
た肝細胞により、肝硬変患者における肝線維症を改善し、肝機能回復を図る新規の細
胞療法の開発を行う。
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