【資料1-1】令和8年度研究事業実施方針(AMED研究)(案) (83 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59644.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第145回 7/16)《厚生労働省》 |
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た肺炎等の感染症対策、更年期障害や骨粗しょう症など総合的な女性の健康支援を推進
する。
(※「循環器病対策推進基本計画」
(令和5年3月 28 日閣議決定)に基づく取組。基盤
整備及び研究推進や、後遺症支援を含む。)
(予防・健康づくり、重症化予防)
世界最高水準の健康寿命を誇る我が国の高齢者は、労働参加率や医療費でみても若返っ
ており、こうした前向きな変化を踏まえ、更に健康寿命を延伸し、Well-being の向上を
図り、性別や年齢に関わらず生涯活躍できる社会を実現する。データヘルス計画に基づ
く保険者と事業主の連携した取組(コラボヘルス)や保険者の保健事業でのICTを活
用したエビデンスに基づくPHRや健康経営と共働した効果的な取組を支援するほか、
働き盛り世代の職域でのがん検診を広く普及するため、受診率や精度管理の向上の取組
を更に推進する。AMEDのプライマリヘルスケア・プラットフォーム等を通じた支援
により、エビデンスに基づくヘルスケアサービスを普及する。糖尿病性腎症の重症化予
防等の大規模実証事業を踏まえたプログラムの活用を進める。高齢者の社会参加促進や
要介護認定率の低下に向け、データを活用したエビデンスに基づく取組として、地域の
多様な主体の連携協力や、成果指向型の取組等による効果的な介護予防やリハビリテー
ションを充実する。
【健康・医療戦略(第3期)】(令和7年2月 18 日閣議決定 )
Ⅱ 現状と課題
2.1 健康・医療をめぐる我が国の現状(抜粋)
我が国の健康寿命及び平均寿命は、2022 年時点で男性が 72.57 歳及び 81.05 歳、女性
が 75.45 歳及び 87.09 歳となっており、それぞれ 2010 年と比べて延びている。さらに、
同期間における健康寿命の延び(男性 2.15 歳、女性 1.83 歳)は、平均寿命の延び(男
性 1.50 歳、女性 0.79 歳)を上回っており、健康寿命と平均寿命との差が縮小傾向にあ
る。
我が国の疾病構造は、2022 年度における医科診療医療費を見ると、がん、高血圧性疾
患等の生活習慣病が全体の3分の1を占め、筋骨格系、骨折、眼科等の運動器系・感覚
器系や、老化に伴う疾患、認知症等の神経疾患・精神疾患が続いている。健康寿命を延
伸し、平均寿命との差を短縮するためには、こうした疾患への対応を中心として、診断・
治療に加えて予防の重要性が増すと同時に、例えば、早期診断や患者に優しい治療法等
によって、り患しても日常生活に可能な限り制限を加えずに生活していく、すなわち、
疾病と共生していくための取組を両輪として講じていくことが望まれている。予防につ
いては、二次予防(疾病の早期発見、早期治療)、三次予防(疾病が発症した後、必要な
治療を受け、機能の維持・回復を図るとともに再発・合併症を予防すること)にとどま
らず、一次予防(生活習慣を改善して健康を増進し、生活習慣病等を予防するなど、病
気の原因をもとから絶つ予防のこと。この他、環境における危険因子の削減を目指す健
康保護、病気の発生の予防を目指す疾病予防がある。)にも併せて取り組むべきである
ことが指摘されている。
2.3-2 社会的課題の解決に資する研究開発の推進(抜粋)
循環器病の研究推進については、安全性を確保した上で、患者の苦痛軽減といったニ
ーズを踏まえつつ、産学連携や医工連携も図りながら、循環器病の病態解明、新たな診
断技術や治療法の開発、リハビリテーション等による予後改善、QOL 向上等に資する方
法の開発、循環器病の主要な危険因子である生活習慣病の状況に加え、遺伝的素因等を
含めた多様な観点から個人の発症リスク評価や個人に最適な予防法・治療法の開発等に
関する研究を、既存の取組と連携しつつ、体系的かつ戦略的に推進する。
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