【資料1-1】令和8年度研究事業実施方針(AMED研究)(案) (87 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59644.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第145回 7/16)《厚生労働省》 |
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6~8年度)
【概要】子宮腺筋症について、まず、P(プロゲスチン)抵抗性の有無を判定する臨床的
指標を検索し、P 抵抗性を判断基準とした早期型と進行型の子宮腺筋症を判別する診
断法を確立する。次に、進行型子宮腺筋症に対し、新たな標的分子の同定と新規治療
薬候補の探索、効果検証を行う。令和8年度には、治療薬候補を探索し、子宮腺筋症
モデルマウスを用いた候補薬剤の効果検証を行う必要がある。
【成果の活用】子宮腺筋症の既存の治療法の効果の最大化、新規診断薬と治療薬の開発、
最終的には子宮腺筋症の個別化治療に繋がることが期待される。
【課題名】髄鞘機能に着目した認知症・鬱病における性差の分子生物学的研究(令和6
~8年度)
【概要】認知症・鬱病の罹患率は女性の方が高い。本研究では、活性化制御因子の同定、
小径軸索髄鞘化・脱髄における性差の分子メカニズムを解明する。令和8年度はシン
グルセル RNA-Seq 解析によって同定されたオリゴデンドロサイト(OL)の機能障害や
細胞死・脱髄を抑制する活性化制御因子の効果を評価する必要がある。
【成果の活用】認知症・鬱病研究への応用が期待できる。
(2)新規研究課題として優先的に推進する研究課題の概要、及び期待される研究成果の政
策等への活用又は実用化に向けた取組
【課題名】女性の多様なライフスタイルを踏まえた、女性ホルモン等の影響による健康課
題の予防や健康増進に資する研究開発
【概要】昨今、就労等によりもたらされる心身の負荷が女性の生理・病理に様々な影響を
及ぼしていることが指摘されている。本研究では、就労・育児・介護等、女性のライフ
スタイルに関する多様な因子を考慮したうえで、女性ホルモン等の影響による健康課題
の特徴の解明や対策の検討、健康増進に資する手法等の開発を行う。
【成果の活用】女性ホルモンを軸とした健康課題の特徴の解明により、女性ホルモン等の
影響による健康課題への対策や健康増進に資する手法の開発につなげる。
【課題名】女性特有の臓器・器官に関係する疾病の予防、診断及び治療に関する研究開発
【概要】近年の晩産化・少産化に伴う月経回数の増加と、女性特有の疾患の発症リスクと
の関連が示されている。本研究では、ゲノムデータ等の医療データを活用し、女性特有
の臓器・器官に関係する疾病の予防及び治療に資するエビデンスの創出と新たな介入方
法を開発する。
【成果の活用】患者レジストリから得られるオミクスデータと臨床情報等から、子宮内膜
症等の予測モデル及び個別化管理法を確立し、女性の QOL 向上を目指す。
【課題名】若年女性に特有の疾病の予防・健康増進のための研究基盤の構築
【概要】若年時の女性における健康課題や生活習慣は、後年の出産・育児等に影響を及ぼ
すが、それに対する介入の有効性のエビデンスは不足している。本研究では、若年女性
に特有の疾病の予防・健康増進のための介入が、生涯を通じた QOL 向上に与える影響を
評価するための研究基盤を構築する。
【成果の活用】本研究でエビデンスが確立された介入方法を活用して、若年時の健康管理
に関する効果的な支援を行い、生涯にわたる女性の QOL 向上を目指す。
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