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【資料1-1】令和8年度研究事業実施方針(AMED研究)(案) (63 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59644.html
出典情報 厚生科学審議会 科学技術部会(第145回 7/16)《厚生労働省》
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性、病態形成機序等の解明が期待される。
【課題名】侵襲性酵母感染症の診断・治療法の研究開発と薬剤耐性カンジダ症の疫学研

【概要】侵襲性酵母感染症を対象として、①診断法研究(カンジダ血症迅速診断のため
のイムノクロマトキットの作製・評価)、②治療薬・ワクチン研究(抗真菌薬候補化合
物の薬効評価等による基盤的データの収集、播種性クリプトコックス症ワクチンの開
発研究)、③ガイドライン改訂のための臨床研究、④耐性真菌の疫学研究(全国収集し
た耐性真菌を用いた耐性機序の評価)を行う。
【成果の活用】国内外での薬剤耐性菌の検出や感染状況の解析及び把握、薬剤耐性対策
に有用な簡便・迅速な検出法や診断法の開発、環境中及び病院等の薬剤耐性菌のモニ
タリングへの活用、院内感染リスクの早期探知と環境負荷の軽減が期待される。
【課題名】季節性インフルエンザウイルス流行株の構造・抗原性および遺伝子情報を利
用した流行株の予測法の確立とワクチン株選定への活用
【概要】より効果の高い季節性インフルエンザワクチンの供給のため、次シーズンの主
流となる流行ウイルスの抗原性変異を適切に予測する手法を確立する。免疫回避ウイ
ルスの性状解析と、情報科学および in silico 解析を連携させ、より精度の高い流行
株の予測法を確立する。
【成果の活用】国内外で流行したインフルエンザウイルスのゲノム・検体の収集及び解
析、インフルエンザ流行予測手法の確立が期待される。
【課題名】アジア各国の感染症研究機関との高度な共同研究・連携体制に基づく先進的
ネットワーク構築に関する研究
【概要】アジア地域における感染症の実態把握・流行制御を推進することは、我が国の
国際貢献の観点からも重要である。本研究課題では、アジア各国の感染症研究機関と
の先進的ネットワーク(共同研究・連携体制)の構築を推進する。これまでの連携体
制を基盤として、地域拡大・強化、より多様な感染症への対応、連携内容の高度化の
発展を図る。アジアでの多様な感染症の制御に加え、新感染症の流行への対応を可能
とする持続発展的かつ先進的なネットワーク体制の構築を目指す。
【成果の活用】アジア地域の複数の感染症研究機関等とのネットワークの構築にとどま
らず、病原体ゲノム解析や排水サーベイランスといった実際の研究面における連携強
化、アジア地域の感染症の実態把握、及び我が国への侵入防止が期待される。


参考
1 研究事業と各戦略(新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画・フォローアップ、
成長戦略、骨太方針、統合イノベーション戦略、健康・医療戦略)との関係
【新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画 2025 年改訂版】(令和7年6月 13
日)
Ⅴ.2.基礎研究の成果を国内で産業化するエコシステムの確立
例えば、創薬分野において、バイオ医薬品の TSMC とも言われる国内 CDMO 拠点を立ち
上げる取組を進める。国内製造につながるインセンティブの創出、あるいは国産奨励
を検討する。また、医薬品の安定供給を図るため、バイオ医薬品の国産化や国内サプ
ライチェーンの構築、利用を促進する。加えて、再生・細胞医療・遺伝子治療、感染
症危機対応医薬品等の研究開発や生産体制の整備等に取り組む。
Ⅴ.5.(6) ① ⅲ)MCM(感染症危機対応医薬品等)の研究開発
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