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【資料1-1】令和8年度研究事業実施方針(AMED研究)(案) (45 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59644.html
出典情報 厚生科学審議会 科学技術部会(第145回 7/16)《厚生労働省》
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・新たな疾患関連遺伝子・薬剤関連遺伝子の同定数 1件
<医薬品 PJ>(令和6年度~令和 10 年度)
・非臨床 POC の取得件数:1件以上
【期待されるアウトカム】(※)
認知症の予防法、診断法、治療法、リハビリテーションモデル、介護モデル等に関す
るエビデンスの提供を行うことにより、早期診断・重症度判定に有用なバイオマーカー
が得られるとともに、今まで困難を極めていた認知症疾患修飾薬の臨床試験の迅速化が
期待される。
<疾患基礎研究 PJ>(令和2年度~令和6年度)
・シーズの他の統合プロジェクトや企業等への導出件数 1 件以上
<医薬品 PJ>(令和6年度~令和 10 年度)
・シーズの企業への導出件数:1件以上
(2)これまでの研究成果の概要、及び政策等への活用又は実用化に向けた取組
【課題名】
「認知症プレクリニカル期(※1)
・プロドローマル期(※2)を対象とする
トライアルレディコホート(J-TRC)構築研究」(令和元~5年度終了)
【概要】インターネットを介して参加可能な J-TRC ウェブスタディ、来院で PET 検査等
を行う J-TRC オンサイト研究への招聘を実施した。令和6年3月 11 日までに、ウェ
ブスタディに総計 14,106 名、オンサイト研究に累計 681 名を登録した。
【成果の活用】このシステムにより、リクルートが難しいとされる AD のプレクリニカ
ル期の効率的な登録が可能となった。さらにオンサイト研究による絞り込みを行うこ
とで、疾患修飾薬等の治験を効率よく進めることが可能となった。
(※1)プレクリニカル期:画像診断やバイオマーカーにより、脳にアミロイドβ蓄積など AD の病理
学的変化の存在が推定されるが、認知機能は正常である時期。
(※2)プロドローマル期:AD の病理学的変化があり、客観的にも物忘れなどの認知機能低下症状を
認めるが、日常生活機能は保たれ、まだ認知症に至っていない時期

【課題名】「多施設連携プラットフォーム(MABB)を基盤にした各種認知症性疾患に対す
る日本発の包括的な診断・層別化バイオマーカーシステムの確立」(令和3~7年度
継続中)、
「大規模前向きコホートデータを基盤とした認知症のゲノム・脳画像研究」(令和3
~7年度継続中)
【概要】過去 10 年間の認知機能や脳画像等の追跡情報を備えた地域住民を対象に、被
験者の保存血漿サンプルを用いて、AD の多項目バイオマーカー(ATN)を網羅的に測
定した。リアルワールドにおけるバイオマーカーの変動と環境要因、ゲノム情報、認
知機能、脳萎縮等との関連を縦断的に解析した。
【成果の活用】認知症を発症するハイリスクな集団を同定できる可能性が示された。認
知症の発症予測と治療効果の指標として、リアルワールドで使用可能な ATN の検証と
確立につなげる。
【課題名】反応性アストログリオーシスを定量化する新規画像バイオマーカーの研究開
発(令和3~5年度)
【概要】AD の進行に伴う反応性アストロサイトの形成とその進行パターンを分析した。
また、各神経変性疾患に特徴的な PET 画像所見を特定し、その早期診断や層別化にお
ける臨床的有用性を確認した。今後は「MAO-B 濃度の上昇」という所見に反映される
反応性アストロサイトの状態と、アミロイドβ、タウ、脳機能障害との関連性を検証
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