よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


【資料1-1】令和8年度研究事業実施方針(AMED研究)(案) (5 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59644.html
出典情報 厚生科学審議会 科学技術部会(第145回 7/16)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

⑤薬用植物の新たな育種、栽培、生産技術等に関する研究
薬用植物の国内自給率の向上により漢方薬の安定供給を図るため、薬用植物の育種、
栽培、生産技術、産地化、品質向上等に関する研究を支援する。
【期待されるアウトプット】(※)
新モダリティ・先進手法に関する採択課題割合 40%(令和7年度~令和 11 年度)
【期待されるアウトカム】(※)
創薬等の効率化に資する先進手法の企業導出件数 5件/年(令和7年度~令和 11
年度)
(2)これまでの研究成果の概要、及び政策等への活用又は実用化に向けた取組
【課題名】サブセットレベルで細胞標的化を可能とする脂質ナノ粒子技術の開発(令和
3年度~令和7年度)
【概要】DDS 評価基盤技術プラットフォームを活かしたシーズ開発研究連携の一環とし
て実施した。令和4年度に「先端バイオ創薬等基盤技術開発事業」と連携し、生体内
でエクソソーム発生させるmRNA を標的がん細胞に送達させるための標的化 LNP(脂
質ナノ粒子)の可能性を検討した。令和5年度からの2年間で、本事業内の課題間連
携で更なる検討を加えた結果、mRNA の送達性・集積性が向上し、強い抗腫瘍効果を
発揮する可能性を見出した。
【成果の活用】本連携により、がん免疫療法の新しい治療基盤を創出することとなり、
がん治療の新たな新薬創出に貢献することが期待される。
【課題名】間葉系胃がんに対する精密医療開発(令和5~7年度)
【概要】胃がん患者の微量の内視鏡生検検体から、患者毎のリン酸化シグナルの特性を
明らかにする技術を開発した。これにより、未治療患者が上皮間葉転換(EMT)等の3
つのタイプに分類できること、治療の経過により EMT タイプの割合が増加することを
見出した。さらに、この EMT タイプの治療法として、受容体型チロシンキナーゼ AXL
阻害剤とパクリタキセルの併用治療が抗腫瘍効果を有することを確認した。
【成果の活用】難治性の胃がんに対し、効果の高い新たな治療法提供に貢献することが
期待される。

2 令和8年度に推進する研究課題
(1)継続研究課題のうち優先的に推進する研究課題(増額要求等する課題)の概要、及び
期待される研究成果の政策等への活用又は実用化に向けた取組
【課題名】産学官共同 mission-oriented (MO) 型創薬技術研究プロジェクト
【概要】GAPFREE による創薬研究をさらに機動的かつ効果的に進めることを目的とする。
企業による革新的医薬品の開発が加速できるよう、令和5年度から常設化した
GAPFREE/p を継続して実施し、企業参画を促してアカデミア・企業連携による創薬研
究を活性化する必要がある。
【成果の活用】GAPFREE において、産学連携により取り組むべき社会的医療ニーズの解
決に必要な基盤を整備し、オープンイノベーションによる研究開発の推進を図る。
【課題領域】新たな医薬品等の評価系技術及び製造・品質管理技術等に関する研究
【概要】医薬品開発の迅速化に向けた創薬基盤技術の底上げを図るため、多様な学問領
域や他事業との連携を推進する。具体的には、革新的創薬技術の創出、新たなシーズ
開発につながる活性評価技術、医薬品創出技術や臨床情報・エビデンスに基づく創薬
5