【資料1-1】令和8年度研究事業実施方針(AMED研究)(案) (117 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59644.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第145回 7/16)《厚生労働省》 |
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研究事業名
主管部局・課室名
AMED担当部・課名
省内関係部局・課室名
データ利活用・ライフコースプロジェクト
長寿科学研究開発事業
老健局総務課
データ利活用・ライフコース研究開発事業部 ライフコース研究開発課
老健局老人保健課
当初予算額(千円)
Ⅰ
令和5年度
151,391
令和6年度
151,391
令和7年度
142,714
実施方針の骨子
1 研究事業の概要
(1)研究事業の目的・目標
【背景】
我が国においては、2040 年頃まで高齢者人口が増加する一方、生産年齢人口が減少す
る局面を迎えており、独居高齢者の増加など、社会に変化が生じていく。その中で、老
いや高齢者特有の機能低下、疾患等を抱えながら、その人らしく生活を送るため、適切
な医療・介護が必要である。また今後、医療・介護人材の確保がさらに難しくなること
が予想され、限られた人材・資源によって効率的かつ質が担保された医療・介護の提供
が求められている。さらに、高齢者が自立して生活を送るためには介護予防の推進が重
要であり、フレイルやサルコペニア(筋肉減少症)など、要介護の原因となる状態や疾
患等に対して、国民が自ら予防に取り組める簡易な技術や、その他の予防・重度化防止
の手法等の開発が求められている。
【事業目標】
1高齢者に特有の疾患・病態・徴候(例:フレイル、サルコペニア等、以下「疾患等」
という。)に着目し、健康寿命延伸に寄与する予防手法を開発する。
2加齢に伴う身体機能の低下や日常的に高頻度に罹患する疾患等により介護を要する
状態であっても、生活の質の維持、向上が図れるケアの手法や評価方法を開発する。
3質の高い医療・介護サービスが普遍的に提供できる社会基盤の整備に貢献する研究成
果を創出する。
4高齢者の生活に直結する研究成果を産出し、研究成果の社会実装を推進する。
【研究のスコープ】
○ 加齢に伴う機能低下及び変化に着目した研究基盤の整備
要介護状態の発生及び進行メカニズムを解明するため、罹患・治療歴、心身機能、介
入情報、血液・尿等の生化学的検査等の臨床データを収集し、前向きコホートの開発を
推進する。また、高齢者の傷病や生活機能障害等を総合的に評価し、医療及び介護現場
において多職種で共有してフレイル対策を推進する手法を開発する。さらに、臨床応用
を見据えたサルコペニア・フレイルに関するバイオマーカーの開発を推進する。
○ 介護予防・重度化防止のための手法の開発
サルコペニアに対する栄養療法を研究し、急性の病態にある者や、多疾患併存の者を
含め、個々の病態に応じたテーラーメイドの栄養学的レジメンの確立を目指す。また災
害時リハビリテーション支援のためのスマートフォンを用いた生活機能トリアージシ
ステムの開発とネットワーク構築を推進する。さらに、介護施設に入所している高齢者
を対象とした、早期介入の必要性を判断するフレイルティ・認知機能の簡易診断手順を、
AI を活用して構築する。
○ 高齢者特有の疾患・病態・徴候に対する適切な医療・介護手法の開発
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