【資料1-1】令和8年度研究事業実施方針(AMED研究)(案) (114 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59644.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第145回 7/16)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
療法の創薬標的が見いだされることが期待され、将来的に細胞療法の実用化が期待で
きる。
【課題名】肝線維症治療用新規モダリティーによる肝機能改善メカニズムの解明と治療
薬開発
【概要】肝線維症の新規創薬標的分子を同定し、新規抗線維化化合物を創出し、動物で
の治療効果を確認する。この創薬シードについて、企業導出の加速戦略と競争優位性
の強化を図る目的で、1.最適化研究 2.複数の肝硬変・肝線維化モデルでの薬効
検証と簡易毒性の確認 3.創薬シードの病態改善メカニズム解明、を推進する。
【成果の活用】候補薬物の臨床試験に向けた候補化合物改良の方向が明確になる。また、
臨床試験の早期実施により治療薬開発のステージが進展し、より有望な前臨床候補化
合物の創出が期待される。これらの成果を通じて、未解決の臨床ニーズに応える新規
治療薬の提供が期待される。
【課題名】実用化に向けたB型肝炎治療法の開発
【概要】B型慢性肝炎における HBs 抗原消失による機能的治癒を目標にB型肝炎治療法
の開発を行い、企業導出、治験開始等を目指し、非臨床試験の検証を完了し、橋渡し
研究プログラム等の採択による非臨床開発推進、治験又は臨床研究開始を行う。
【成果の活用】HBs 抗原消失による機能的治癒を目標とするB型慢性肝炎治療薬の治験
開始に繫がる。
【課題名】B型肝炎ウイルスの生活環解明に関する革新的な基礎的研究と創薬基盤研究
【概要】B型肝炎ウイルス生活環について、ウイルスの宿主細胞への吸着・詳細な解明
から新規創薬に繫がる革新的な基盤研究を行い、上記機序解明から生み出される新規
創薬標的因子の探索とその創薬標的の POC 確認を行う。
【成果の活用】B型肝炎ウイルスの詳細な感染機構・複製機構・伝播機構の解明により、
B型肝炎ウイルス完全排除を目指すB型肝炎新規創薬標的の同定と、新規創薬標的の
POC 確認を行うことで、新規機序の薬剤創出に繫げる。
(2)新規研究課題として優先的に推進する研究課題の概要、及び期待される研究成果の政
策等への活用又は実用化に向けた取組
【課題名】経口感染によるウイルス性肝炎(A型及びE型)の感染防止、病態解明、治
療等に関する研究
【概要】A型肝炎は発症し重症化した場合、治療の介入が難しいため、その機序の解明
や治療法の開発は重要な課題である。また、E型肝炎ウイルスによる肝炎の発生数は
増加傾向であり、その増殖機構、治療方法、慢性化、重症化する症例への対策も重要
な課題である。A型肝炎、E型肝炎ともに経口感染であるため集団発生や輸入感染症
のリスクがあり、重症化のリスク等も鑑みると、両疾患への治療法開発等の研究は喫
緊の課題である。そこで、ウイルス学的な検討を進め、感染防止、病態解明、遺伝的
多様性に関する研究を実施し、グローバルな対策の推進にも寄与する新たな予防・診
断・治療法の開発を目指す。
【成果の活用】A型肝炎及びE型肝炎ウイルスに対する抗ウイルス活性を有する新規候
補化合物又は既存の薬剤の同定、及び重症化および慢性化機構や病態の解明による治
療ガイドラインの作成に繫げる。
114