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【資料1-1】令和8年度研究事業実施方針(AMED研究)(案) (81 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59644.html
出典情報 厚生科学審議会 科学技術部会(第145回 7/16)《厚生労働省》
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・栄養、運動、睡眠、喫煙、飲酒等の健康づくりの基本要素について、ライフステージ
を意識した新たな知見を収集し、適切な介入方法を確立する。
・個人の状態に応じた効果的な健診・保健指導の手法を開発する。
・AI や ICT 等を用いた次世代健康バロメーターや、個別に適した健康づくり支援法を開
発する。
・生活習慣病の予防のための行動変容を促すデバイス・ソフトウェアを開発する。
〇「生活習慣病管理分野」において
・生活習慣病の発症や重症化に関する病態解明やバイオマーカーの探索を行い、新たな
診断・治療方法を開発する。
・患者のライフステージや臨床経過に応じた、個人に最適な重症化予防法および重症化
後の予後改善・QOL 向上法を確立する。
【期待されるアウトプット】(※)
医療研究分野の論文数(Top1%論文数)
優れたシーズの発展・継続支援件数(AMED 内事業間継続支援件数)
権利譲渡契約・実施許諾契約・共同研究開発契約件数(シーズの企業導出件数)
医療等の分野のデータベースを活用した研究開発件数
【期待されるアウトカム】(※)
薬事承認
ガイドライン等
(2)これまでの研究成果の概要、及び政策等への活用又は実用化に向けた取組
【課題名】東アジア特異的 RNF213 p.R4810K バリアントの迅速判定に基づく多血管疾患
のリスク評価法の確立とその血管領域特異性を規定する要因の探索(令和7年度継続中)
【概要】RNF213 p.R4810K バリアント(東アジアに特異的で各種血管病リスクとなる遺伝
子多型)の迅速判定に基づくリスク評価を進め、診断パネル開発のための多血管疾患の
血管領域特異性を規定する要因を同定した。
【成果の活用】東アジア特有の巨大な遺伝子多型リスクを測定することによる、多くの血
管疾患診断パネル開発につなげた。
【課題名】心臓分泌性因子による心不全発症機序の解明と治療法開発(令和4~6年度)
【概要】心臓血管内皮細胞が分泌する IGFBP7 タンパクが心不全を増悪させることを発見
した。モデル動物において、ワクチンで IGFBP7 を中和し、心不全を改善することに成
功した。
【成果の活用】ワクチンで心不全にアプローチするというこれまでにない治療法を世界
に先駆けて開発した。ワクチンは、安価に製造でき、また接種も容易であるため、日本
のみならず世界のあらゆる場所で心不全の治療に役立つ可能性がある。
【課題名】リン脂質を調節する新規動脈硬化抑制系路を介した動脈防御戦略の国際共同
研究(令和4~6年度)
【概要】生理的な構造・機能を有するヒト iPS 細胞由来 3D 血管を初めて開発し、国内及
び国際特許を出願した。BIO 3D プリンターを用いた分岐血管モデルのプロトタイプま
で作製に成功した。
【成果の活用】生理的な構造・機能を有するヒト iPS 細胞由来 3D 血管を用いて動脈硬化
などで傷ついた血管を置換する再生医療を目指す。

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