【資料1-1】令和8年度研究事業実施方針(AMED研究)(案) (28 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59644.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第145回 7/16)《厚生労働省》 |
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【概要】
近年、急増する人口や堅調な経済成長を背景に「最後のフロンティア」とも呼ばれる
アフリカが世界的に注目されている。我が国は令和元年6月に「アフリカ健康構想基
本方針」を策定し、アフリカ6カ国との間でヘルスケア分野における協力覚書(MOC)
を締結、医療国際展開に資する枠組みを整えてきた。本課題では、非電動式陰圧創傷
治療システムの開発を通じて電力供給が不安定な地域での治療法の実証を行い、ま
た、眼科医療機器では遠隔医療の活用を視野に入れた製品開発を推進する。令和 7 年
度公募で採択され、
「アフリカにおける医療技術等実用化研究」を実施予定である。ア
フリカ市場の複雑性に対応するため、以下の取り組みを推進する。
-アフリカ覚書締結国等でのネットワーク構築(現地保健省、医療機関、アカデミア、
企業、日本の関係機関等)
-認証や調達を見据えた支援の検討 等
(※)アフリカ地域6カ国との覚書締結
ケニア 2021 年 12 月
ガーナ・ザンビア・ウガンダ・タンザニア・セネガル 2019 年8月
【成果の活用】
アフリカでのネットワーク構築を推進し、関係機関と連携しながらアフリカのニーズ
に真に寄り添って開発された医療機器の普及により、アフリカ地域における医療アク
セスの向上や感染症対策の強化が期待される。
(2)新規研究課題として優先的に推進する研究課題の概要、及び期待される研究成果の政
策等への活用又は実用化に向けた取組
【課題名】
開発途上国・新興国における医療機器開発支援モデルの構築と中東地域との関係構築
【概要】
これまでに整理された開発手法、仕組み等を備える環境の整備、開発支援モデルの構築
を通じ、開発途上国・新興国等における医療機器の開発支援の強化等を図る。非感染性
疾患分野等における日本の医療技術の実用化を目指す。対象としては、アフリカ諸国と、
そのゲートウェイとしての機能が見込める中東地域を含める。中東地域は、地理的・経
済的にアフリカとの連携が強く、調達・物流・人材育成等の観点でアフリカ諸国とのハ
ブ機能を果たし得ることから、対象国としてネットワーク構築の点で戦略的意義が高
い。5年間をかけて開発支援モデルを構築し、現地での実用化までを一貫してサポート
する体制を整備する。
【成果の活用】
開発支援モデルの構築により、現地での医療機器の円滑な導入と普及が期待される。ま
た、日本企業の開発途上国・新興国市場でのプレゼンス強化と、持続可能な医療提供体
制の確立に寄与する。さらに、アカデミアレベルおよび政府レベルでのエビデンス構築
や普及活動を推進し、現地保健システムの強化を通じて、日本と対象国との医療分野に
おける国際協力の深化を図る。
Ⅱ
参考
1 研究事業と各戦略(新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画・フォローアップ、
成長戦略、骨太方針、統合イノベーション戦略、健康・医療戦略)との関係
【フォローアップ】(令和4年6月7日閣議決定)
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