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【資料1-1】令和8年度研究事業実施方針(AMED研究)(案) (115 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59644.html
出典情報 厚生科学審議会 科学技術部会(第145回 7/16)《厚生労働省》
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【課題名】肝線維化の非侵襲的評価法や肝線維化の機序解明及び肝硬変患者の治療法の
開発に関する研究
【概要】肝硬変についてはその病態を解明し、治療法を開発することが急務となってい
る。遺伝子編集技術等の新たな技術による肝線維化や肝硬変発症機序の解明、肝線維
化を正確に評価し、進行度に応じた適切な治療を行うためのバイオマーカー、診断薬
などの開発を目指す。
【成果の活用】肝線維化等への進展過程の最新の知見を得ることにより、肝線維化等の
新規予防・診断・治療法などの治療法の開発に資する知見、肝線維化等に対する低侵
襲性な診断・治療法の開発に繫げる。
【課題名】C型肝炎の治療後の病態解析とその長期経過・予後に関する研究
【概要】C型肝炎においては直接作用型抗ウイルス薬(DAA)の普及により、多くのC型
肝炎患者で HCV が排除できるようになり、また、非代償性肝硬変においても SVR
(Sustained Virological Response)を達成できるようになったが、SVR 後の病態に
ついては未だ完全には解明されていない点も多い。SVR 後に起こる病態の解明及び肝
硬変患者等の病態進行に関わるメカニズムの解明等に資する基盤的研究を目指す。
【成果の活用】SVR 後の病態進展の評価マーカーの開発、経過観察方法の確立、SVR 後
肝硬変症例の長期生命予後データの蓄積、SVR 後肝発がん予測モデルの確立等により、
SVR 後の病態・予後改善に資するガイドラインへの発表、及び診断法、治療法の開発
に繫げる。
【課題名】非ウイルス性肝疾患(MASLD/MASH 等)の病態解明や発がん危険群の予測、治
療等に関する研究
【概要】代謝関連肝疾患(MASLD/MASH)は有病率も高く、肝がん全体の中で非ウイルス
性肝がんの占める割合が増加してきている。MASLD/MASH の病態、肝発がん機序等は不
明な点も多い。それ故に、発がん危険群のマーカーや治療薬の開発に繫がる研究が必
要である。そこで、MASLD/MASH 及びその肝発がんの機序解明、研究手法等に関する研
究や予防・診断・治療法の開発に向けた臨床情報の集積、創薬に向けたデータの蓄積
を目指す。
【成果の活用】MASH 等による線維化及び発がん機構の新たな機序解明により、これらの
MASH 関連疾患の治療または診断技術改善に資する新たな知見・シーズを創出する。



参考
1 研究事業と各戦略(新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画・フォローアップ、
成長戦略、骨太方針、統合イノベーション戦略、健康・医療戦略)との関係
【統合イノベーション戦略 2025】(令和7年6月6日閣議決定)
第2章 Society 5.0 の実現に向けた科学技術・イノベーション政策
4.官民連携による分野別戦略の推進(戦略的に取り組むべき応用分野)
(6)健康・医療
基本計画における具体的な取組
○(前略)医療分野の研究開発の推進として、AMED による支援を中核として、他の資金
配分機関、インハウス研究機関、民間企業とも連携しつつ、医療分野の基礎から実用化
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