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【資料1-1】令和8年度研究事業実施方針(AMED研究)(案) (82 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59644.html
出典情報 厚生科学審議会 科学技術部会(第145回 7/16)《厚生労働省》
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2 令和8年度に推進する研究課題
(1)継続研究課題のうち優先的に推進する研究課題(増額要求等する課題)の概要、及び
期待される研究成果の政策等への活用又は実用化に向けた取組
【課題名】生活習慣病から大動脈疾患発症に至る血管炎症慢性化機構と制御(令和6~
8年度)
【概要】発症機序が不明である大動脈解離・大動脈瘤(破裂)などの大動脈疾患の発症
機序を解明し、診断と治療のシーズを同定する。モデル動物からヒトサンプルを用い
た研究に発展させ、臨床応用の早期化を図る必要がある。
【成果の活用】発症予測ツール、診断方法を開発し、早期介入と個人に最適な治療を提
供する個別化医療につなげる。また細胞をターゲットとした放射線治療の可能性を広
げ、新しい治療法の開発が期待される。成果が得られれば、Top1%論文への掲載、新
しい診断と治療シーズの開発に関する企業との提携、企業への導出が可能となり、新
たな治療として承認されることが期待される。
(2)新規研究課題として優先的に推進する研究課題の概要、及び期待される研究成果の政
策等への活用又は実用化に向けた取組
【課題名】大規模言語モデルで構築する栄養指導記録構造化データベースを用いた糖尿
病栄養指導エビデンス創出研究
【概要】大学病院の日常診療の中で管理栄養士によって長年集積されてきた栄養指導に
関する診療記録の自由記載内容を抽出し、大規模言語モデルを用いて構造化を行う。
構造化された栄養食事指導のデータを用いて、臨床アウトカムとの関連についてエビ
デンスを創出する。データベースが限られた施設であることから、汎用性のあるエビ
デンスをえるために、解析するデータベースを他施設へ拡大する必要がある。
【成果の活用】異なる医療環境における栄養指導の内容をカバーする構造化手法の開発
が可能となる。構造化手法の汎用性が高まり、栄養食事指導のエビデンスを臨床へ実
用化する際の精度の向上につながる。医療等の分野のデータベースを活用した研究開
発により、食事栄養指導のガイドライン等への貢献が期待できる。



参考
1 研究事業と各戦略(新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画・フォローアップ、
成長戦略、骨太方針、統合イノベーション戦略、健康・医療戦略)との関係
【新しい資本主義の グランドデザイン及び実行計画】(令和7年6月 13 日閣議決定)
III.2.(1)②ⅰ)デジタルヘルスサービスの社会実装の促進
国民の主体的な予防・重症化予防・健康づくり、データヘルスの推進のため、民間 PHR
(Personal Health Record)を始めとしたデジタルヘルスサービスの社会実装に向け、
インセンティブ制度との連携や健康経営の更なる促進等を通じてマネタイズ環境の改
善を進める。またアカデミアと共に診療アウトカム等の蓄積を目的とした研究を進め
る。予防・健康づくりの特色を踏まえたエビデンスの構築・整理を進めるとともに、AMED
における研究開発やプライマリヘルスケア・プラットフォームを通じたエビデンスに基
づいたヘルスケアサービスの開発・実用化に関する伴走支援等を推進する。
【経済財政運営と改革の基本方針 2025】(令和7年6月 13 日閣議決定)
第3章 2.(1)全世代型社会保障の構築(抜粋)
(がん、循環器病等の疾患に応じた対策等)
がん対策、循環器病対策(※)、慢性腎臓病対策、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、慢
性疼痛等の疾患に応じた対策、難病対策、移植医療対策、アレルギー対策、依存症対策、
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