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【資料1-1】令和8年度研究事業実施方針(AMED研究)(案) (118 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59644.html
出典情報 厚生科学審議会 科学技術部会(第145回 7/16)《厚生労働省》
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高齢者のリハビリテーションの阻害因子となる意欲低下の背景因子を分析し、スクリ
ーニングや診断フローの開発を推進する。また急性期病院のフレイル・サルコペニア予
防に関する多職種連携による介入プログラム構築し、高齢者の心身機能の維持・回復に
つなげる。
【期待されるアウトプット】(※)
論文数(Top10%論文) 1件
全論文数 30 本
優れたシーズの発展・継続支援件数 1件
【期待されるアウトカム】(※)
医療等に実装された件数 1 件
高齢者に特有の疾患・病態・徴候に着目した介護予防手法や、介護を要する状態になっ
ても生活の質の維持向上が図れる評価手法やケア方法を開発することで、質の高い介護
サービスを普遍的に提供できる社会基盤を整備する。
(2)これまでの研究成果の概要、及び政策等への活用又は実用化に向けた取組
【課題名】AI/AR を活用した排泄ケア・褥瘡ケア・スキンケア・点滴ケア技術自己学習
支援システムの開発(令和5年度終了)
【概要】人的介入を必要としない、AI(Artificial Intelligence)/AR(Augmented
Reality)を利用した看護師の動作を支援するシステムを開発した。このシステムを
用いて、排泄、褥瘡、点滴、スキンケアの技術教育プログラムを構築し、訪問看護師
を対象として介入研究を実施した。その結果、開発した教育プログラムを受けた群は
通常ケア群と比較し、在宅療養者の QOL が向上、再入院率が低下することを示した。
【成果の活用】AI/AR を利用したシステムは、看護師等の効果的・効率的な教育に活用
できる。
【課題名】要介護高齢者のケアを最適化する因子を解明する研究開発(令和7年度継続
中)
【概要】要支援1、2、要介護1~5の高齢者を含む 900 人以上の規模の、介入研究に
資する前向きコホートを構築した。今後は、当該コホートを用いて要介護等に影響し
得る因子を経年的に収集・解析する。そして高齢者における要介護状態の悪化に強く
寄与する因子や、それら因子の組み合わせ、また、軽減又は悪化の防止に影響する因
子を明らかにする。
【成果の活用】従来の臨床データの解析に加え、要介護度の変化に関連する動画像デジ
タル情報等を解析項目に加えることで独創的で新規性が高く、かつ実装が容易な因子
の解明が行えるようになる。
(※)医療分野研究開発推進計画(令和2年3月 27 日決定、令和7年2月 18 日一部変更)を元に記載。

2 令和8年度に推進する研究課題
(1)継続研究課題のうち優先的に推進する研究課題(増額要求等する課題)の概要、及び
期待される研究成果の政策等への活用又は実用化に向けた取組
【課題名】要介護高齢者のケアを最適化する因子を解明する研究開発(令和5~9年度)
【概要】幅広い介護度の高齢者を対象に、科学的介護情報システム(LIFE)の項目、行
動分析センサーから得られた動画像、血液バイオマーカーを分析し、介護度の悪化や
改善に関連する因子を解明する。
【成果の活用】本研究で構築した要介護高齢者を対象とする前向きコホート研究からエ
ビデンスに基づく意義付けを行うことで、科学的介護の推進をはかる。また、要介護
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