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【資料1-1】令和8年度研究事業実施方針(AMED研究)(案) (106 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59644.html
出典情報 厚生科学審議会 科学技術部会(第145回 7/16)《厚生労働省》
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プロジェクト(PJ)名

研究事業名
主管部局・課室名
AMED担当部・課名
省内関係部局・課室名

感染症 PJ

エイズ対策実用化研究事業
健康・生活衛生局 感染症対策部感染症対策課
感染症研究開発事業部 感染症研究開発課
なし

当初予算額(千円)


令和5年度
538,344

令和6年度
538,344

エイズ対策推進室

令和7年度
507,490

実施方針の骨子
1 研究事業の概要
(1)研究事業の目的・目標
【背景】
世界での HIV 感染者は 2023 年末時点で約 3,990 万人と推定されており、日本では新
規の HIV 感染者・エイズ患者が 960 件報告されている。
治療薬の進歩により、HIV に感染してもその後のエイズ発症を抑制することが可能と
なってきたが、HIV 感染症自体は治癒することはなく、生涯にわたる薬剤服用が必要と
なる。また、薬剤耐性ウイルスの出現の可能性や、HIV 感染者の高齢化に伴う服薬アド
ヒアランスの確保などの問題もある。さらに、HIV 感染症罹患に伴って発生する合併症
の制御も課題となっている。
【事業目標】
HIV 根治を目的とした医薬品開発、薬剤耐性 HIV に対応可能な新規治療戦略(ワクチ
ン・治療薬、医薬品シーズ探索等)、それを支える基盤的研究(HIV 感染の機構解明、HIV
関連病態の解明と治療法開発、持続感染動物モデル開発等)を基礎から実用化まで一貫
して推進する。併せて、HIV 感染症の基礎研究分野における若手研究者を育成し、HIV 感
染症研究の人的基盤の拡大を図る。
【研究のスコープ】
○新規ワクチン・治療薬の開発に関する研究
HIV と宿主との相互作用を免疫学的観点から解析し、HIV 感染症の効果的な予防・治
療法、感染拡大の抑制に効果の高いワクチン等免疫療法を開発する。また、薬剤耐性の
問題を解決するため、新たな作用機序を持つ抗 HIV 薬等の創出を行う。
○HIV 感染の機構解明に関する研究
国内における HIV の流行を耐性変異の面から解析し、伝播性薬剤耐性変異の動向に加
えて、国内流行 HIV の伝播クラスター解析に有用なデータや、感染者の臨床指標のデー
タの蓄積を行う。また、潜伏感染時のウイルスリザーバー(HIV 潜伏感染細胞)やウイ
ルスの増殖・持続に関する基盤的研究の推進及び抗 HIV 薬の潜伏感染ウイルスへの有効
性の評価を実施する。
○医薬品シーズ探索に関する研究
これまでに到達していない HIV 根治に向けた HIV 潜伏感染の機構解明に関する知見の
創出と、それに付随する新たな治療標的シーズの探索を行う。
○新たな感染動物モデル開発に関する研究
HIV 感染症の根治を目指した治療法開発の基盤として、HIV 潜伏感染を部分的に再現
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