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【資料1-1】令和8年度研究事業実施方針(AMED研究)(案) (39 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59644.html
出典情報 厚生科学審議会 科学技術部会(第145回 7/16)《厚生労働省》
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り治験を実施した課題。
3) 優れたシーズの発展・継続支援件数※
※AMED 内の事業間の連続的支援数(同一事業内での課題の受け渡しも含む)
4) 論文数(Top1%論文)
【期待されるアウトカム】(※)
新たながん治療等の社会実装を推進し、他の AMED 研究事業等で実施される基礎研究、
厚生労働科学研究から得られる政策研究の成果とあわせ、基本計画において3つの柱と
される「がん予防」、
「がん医療」、
「がんとの共生」の各分野のより一層の充実を実現し、
「誰一人取り残さないがん対策を推進し、全ての国民とがんの克服を目指す。」を達成
する。
研究開発成果を産業界等に受け渡した結果や医療としての社会実装を、以下の定量情
報で観測する。
・薬事承認
・ガイドライン等
・製品上市数
(2)これまでの研究成果の概要、及び政策等への活用又は実用化に向けた取組
【課題名】慢性骨髄性白血病におけるチロシンキナーゼ阻害剤との長期併用時の TM5614
の安全性・有効性を検証する第Ⅲ相試験(PJ①)(令和4~8年)
【概要】慢性期 CML(慢性骨髄性白血病)患者を対象に TKI(チロシンキナーゼ阻害剤)
に TM5614(plasminogen activator inhibitor-1(PAI-1))を併用した第Ⅲ相医師主
導試験を実施している。TM5614 の併用が、TKI 単独使用に比較し、96 週間 DMR(Deep
Molecular Response)継続率が有意に上昇することを検証している。
【成果の活用】上記研究開発の成果に基づく薬事承認による医療への早期実用化が期待
される。
【課題名】動体追尾技術と複合回転技術の融合による革新的放射線治療技術の開発と臨
床評価(PJ⑤)(令和2~8年度)
【概要】本研究により、肺癌、膵癌における動体追尾 VMAT(Volumetric Modulated Arc
Therapy:強度変調回転照射療法)の有用性が示唆された。それを踏まえ、高精度X線
治療装置:OXRAY が開発され、薬事承認された。現在は、より広範な標的を対象にで
きるよう、動体追尾 VMAT と複合回転技術(ジンバル併用型 DSA 照射法)を融合させ
た新たな照射法(動体追尾 DSA-VMAT)を開発し、有用性検討のための臨床試験を開始
した。
【成果の活用】開発した革新的放射線治療技術について、臨床研究(将来的には多施設
共同臨床試験)を経てその有用性を証明し、ガイドライン、保険収載が期待される。
【課題名】
「国際共同研究に資する大規模日本人がんゲノム・オミックス・臨床データ統
合解析とゲノム医療推進に向けた知識基盤構築」(PJ⑤)(平成 24~令和 7 年)
【概要】大規模な日本人症例のゲノム解析により、難治性がんである胆道がんの治療標
的として FGFR2 融合遺伝子を同定した。さらに FGFR2 融合遺伝子を標的とする FGFR
キナーゼ阻害剤タスルグラチニブの臨床試験に関連し、診断法(FISH 法)の開発につ
ながる研究成果を収め、同薬剤の開発に貢献した。
【成果の活用】開発した薬剤は、令和6年に「がん化学療法後に増悪した FGFR2 融合遺
伝子陽性の治癒切除不能な胆道癌」の効能・効果で新薬として承認された。難治性が
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