【資料1-1】令和8年度研究事業実施方針(AMED研究)(案) (112 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59644.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第145回 7/16)《厚生労働省》 |
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研究事業名
主管部局・課室名
AMED担当部・課名
省内関係部局・課室名
感染症 PJ
肝炎等克服実用化研究事業
健康・生活衛生局 がん・疾病対策課 肝炎対策推進室
感染症研究開発事業部 感染症研究開発課
なし
当初予算額(千円)
Ⅰ
令和5年度
3,508,779
令和6年度
3,508,779
令和7年度
3,307,678
実施方針の骨子
1 研究事業の概要
(1)研究事業の目的・目標
【背景】
B型・C型肝炎は国内最大級の感染症であり、適切な治療を行わないまま放置すると
肝硬変、肝がんといった重篤な病態に進行するおそれがある。肝炎の克服に向けた対策
を総合的に推進するために施行された「肝炎対策基本法」や「肝炎対策基本指針」に基
づき、令和4年に「肝炎研究推進戦略」
(「肝炎研究 10 カ年戦略」の見直し)が策定され
た。現状の課題として、B型肝炎ではウイルスを完全に排除する治療法がないこと、C
型肝炎ではインターフェロンフリー治療不成功時の薬剤耐性ウイルス出現症例への対
策、非代償性肝硬変に対するインターフェロンフリー治療によるウイルス排除率の改
善、ウイルス排除後等の肝発がん等の病態が不明であること、肝硬変では線維化を改善
させる根本的な治療がないこと、肝がんの5年生存率が低いこと等が挙げられる。これ
らを改善するために臨床・基礎・疫学・行政研究それぞれにおいて達成すべき成果目標
が定められている。
【事業目標】
肝炎研究推進戦略で定められた成果目標の達成を目指し、肝炎に関する基礎から臨床研
究等を一貫して総合的に推進する。
(ⅰ)B型肝炎創薬実用化等研究事業
B型肝炎の画期的な新規治療薬の開発を目指した基礎研究や、治療薬としての実用
化に向けた臨床研究等を一貫して推進し、治療成績の向上につながるような成果の獲
得を目指す。
(ⅱ)肝炎等克服緊急対策研究事業
肝炎の最新の治療法や難治例に対する治療法に関する研究、肝線維化の機序を解明
し治療に結びつける研究、再生医療など新たな技術を利用した肝硬変に対する根治治
療に関する研究、発がん機構・発がん抑制やがん再発の抑制に関する研究等を推進す
る。また基礎研究として、ウイルス培養細胞系及び感染動物モデルを応用した病態進
行のメカニズムの研究、肝炎ウイルス感染後の病態解明に関する研究等を推進する。
【研究のスコープ】
・B型肝炎の新規治療法の開発等に関する研究
・ウイルス性肝炎の新規治療法の開発や長期予後改善、既存薬での治療法開発等に関す
る研究
・肝硬変の病態解明及び線維化改善、肝再生等に関する研究
・代謝性肝疾患の病態解明等に関する研究
・肝発がんの予防等に関する研究
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