【資料1-1】令和8年度研究事業実施方針(AMED研究)(案) (50 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59644.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第145回 7/16)《厚生労働省》 |
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研究事業名
主管部局・課室名
AMED担当部・課名
省内関係部局・課室名
データ利活用・ライフコース PJ
障害者対策総合研究開発事業(精神障害分野)
社会・援護局障害保健福祉部/精神・障害保健課
データ利活用・ライフコース研究開発事業部 ライフコース研究開発課
なし
当初予算額(千円)
Ⅰ
令和5年度
383,354
令和6年度
383,354
令和7年度
361,383
実施方針の骨子
1 研究事業の概要
(1)研究事業の目的・目標
【背景】
精神疾患を有する総患者数は約 603 万人である。また精神病床の入院患者数 26.6 万
人のうち、1年以上の長期入院患者は 15.2 万人にのぼる。精神疾患は、根本的な病因
が未解明のものが多く、臨床的特徴や脳病態が不均一なために薬剤開発の成功率が低い
ため、精神疾患治療薬の開発から撤退している製薬企業も多い。そのため、精神疾患の
病因の解明や根本的治療法の開発とこれらを促進するデータの利活用に関する研究が
強く求められている。
そこで本事業では、精神疾患による DALYs(※)の改善を目指した新たな治療法の開
発や最適化、社会実装を推進する。また、レジストリを整備して、オール・ジャパン体
制でのデータ利活用による病態解明研究を推進する。
※
DALYs:疾患等により失われた健康状態での生存年数(Disability-adjusted life years)
【事業目標】
①精神障害分野の研究促進に資するデータ利活用に関する研究、②客観的診断法の確
立と治療の開発及び最適化、③心の健康づくり等に資する研究開発の推進、④依存症の
治療回復に資する研究開発の推進、を4本柱として、多様化するニーズ・課題に対応す
ることを目指す。
【研究のスコープ】
①精神障害分野の研究促進に資するデータ利活用に関する研究
精神疾患レジストリを用いた研究の創出、データ利活用を推進するための臨床データ
の加工手法と質の確保に関する研究開発、及び精神障害分野におけるトランスレーシ
ョナルリサーチ(橋渡し研究)に資する研究等を行う。特に、精神疾患レジストリ(※)
によって薬事申請に資するデータ整備を推進し、レジストリデータと製薬企業の治験
データ等を統合した解析を行う。精神疾患の病態解明、客観的診断法の開発に加え、
薬事承認を目的とした、医薬品・医療機器に関する研究開発を推進する。
※精神疾患レジストリ:患者情報を 3 層に分け、第 1 層(人口統計学的情報等基本的
な臨床情報)、第 2 層(機能ドメインを反映する臨床評価を含む情報)、第 3 層(血液、
髄液、脳神経画像、iPS 細胞、ヒト脳組織;ブレインバンクへの生前登録)情報を収
集するとともに、スマホ等を介した ePRO(electronic patient-reported outcome)
を活用して、不安、気分、睡眠、社会機能、主観的 QOL、薬物等の情報を縦断的に収
集している。
②客観的診断法の確立と治療の開発と最適化
精神疾患の客観的診断法、症状や障害(disability)の評価法や治療法の開発・確立
と最適化を行い、社会実装を可能とする研究を推進する。
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