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【資料1-1】令和8年度研究事業実施方針(AMED研究)(案) (101 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59644.html
出典情報 厚生科学審議会 科学技術部会(第145回 7/16)《厚生労働省》
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しながら、免疫抑制剤の投与を減量して生活の質を向上できる医療の提供を目指す。
(2)新規研究課題として優先的に推進する研究課題の概要、及び期待される研究成果の政
策等への活用又は実用化に向けた取組
〈臓器・組織移植分野〉
【課題名】移植医療の病院間連携に資するプラットフォーム開発に向けた研究
【概要】脳死下臓器提供について、提供に至らなかった事例や、1 人のドナーから提供
された臓器数の妥当性等の検証が未だ行われていない。また、移植希望待機患者に最
適な技術やノウハウ等の共有もできていない。本研究では、臓器提供、移植待機・移
植後の効果的な支援方策を検討することを目的とする。ポテンシャルドナー、移植希
望患者、移植後患者等の診療に係る病院間連携プラットフォームを開発し、当該患者
の居住地や原疾患等による医療の質の格差の是正を図る。
【成果の活用】本研究の成果が実用化されることで、ドナー不足の解消、臓器移植の成
績の向上、移植後合併症等にかかる医療費の削減が期待される。
【課題名】移植医療における臓器機能管理に関する非侵襲的手法確立に向けた研究
【概要】移植医療では、移植前・周術期・遠隔期のすべてのフェーズにおいて、侵襲的
医療行為が過多となる傾向があり、患者の身体的負担や医療費が増大している。本研
究では、移植医療の様々なプロセスにおいて、患者や臓器に対する侵襲的検査や医療
行為の代替となりうる非侵襲的手法の確立を目標とする。非侵襲的手法は、バイオマ
ーカーだけでなく、モニタリングやイメージング、人工知能を用いた高精度な予測な
どを含み、Proof-of-Concept の取得や大規模データベースの構築を目的とした研究を
推進する。
【成果の活用】本研究の成果が実用化されることで、待機患者の管理向上、臓器移植の
成績向上、移植後合併症等にかかる医療費の削減などが期待される。
〈造血幹細胞移植分野〉
【課題名】近い将来の医療実装を見据えた新規技術を活用した造血幹細胞移植後の移植
関連合併症軽減および長期予後改善に資する研究
【概要】造血幹細胞移植後合併症、特に GVHD を始めとする非感染性(免疫関連)合併
症については、致死的になりうる大きな課題である。T 細胞改変等の新規技術は開発
が進みつつあるが、開発費用が膨大で、実臨床で活用されるまでには時間を要するこ
とが予想される。本研究では、これまでに開発された新規技術について、臨床実装を
見据えた活用法を検証し、長期予後の改善につながる革新的な治療法の確立を目指
す。
【成果の活用】本研究の成果が実用化されることで、造血幹細胞移植の成績向上、移植
後合併症等にかかる医療費の削減が期待される。


参考
1 研究事業と各戦略(新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画・フォローアップ、
成長戦略、骨太方針、統合イノベーション戦略、健康・医療戦略)との関係
・ 第3章 2.(1)がん対策、循環器病対策、慢性腎臓病対策、慢性閉塞性肺疾患
(COPD)、慢性疼痛等の疾患に応じた対策、難病対策、移植医療対策※、アレルギー
対策、依存症対策、難聴対策、栄養対策、受動喫煙対策、科学的根拠等に基づく予防接
種の促進を始めとした肺炎等の感染症対策、更年期障害や骨粗しょう症など総合的な女
性の健康支援を推進する。
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