【資料1-1】令和8年度研究事業実施方針(AMED研究)(案) (127 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59644.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第145回 7/16)《厚生労働省》 |
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・D to P について、臨床研究の成果を活用した、エビデンスに基づくオンライン診療の
標準的な活用方法について、既存の診療ガイドラインに収載する。
【期待されるアウトカム】(※)
・プログラム医療機器等により、適切な診断・治療による予後の改善や生活の質の向上
を図る。
・新たな AI サービスにより医療従事者の負担を軽減し、労働生産性の向上、労働意欲
の向上、離職率の低下、患者・利用者・利用者家族の満足度向上などを実現する。
・様々な疾患の診療において、遠隔でも専門診療が可能な D to D や D to P 等の診療体
制を実現する AI 技術を活用した基盤を実装し、どの病院でも安心して最先端・最適
な医療を継続して提供するとともに、医療の質を確保した上で医療従事者の負担を軽
減する。
(2)これまでの研究成果の概要、及び政策等への活用又は実用化に向けた取組
【課題名】リストバンド型ウェアラブルデバイスデータを用いてうつ病スクリーニング
および重症度評価を可能とするソフトウェア医療機器の開発(令和7年度継続中)
【概要】うつ病の診断や重症度評価に利用可能なバイオマーカーは存在せず、客観性の
乏しさや評価者間の不一致が課題となっている。本研究では、3~7日程度装着する
ことで、うつ病のスクリーニングや重症度の評価を可能にするリストバンド型ウェア
ラブルデバイスのソフトウェアを開発している。令和5年3月にプログラム医療機器
に係る優先的な審査等の対象に指定された。
【成果の活用】開発したソフトウェアにより、うつ病を早期に発見し、早期治療に結び
つける。
【課題名】心拍変動解析によるてんかん発作予知 AI システムの研究開発(令和7年度
継続中)
【概要】ウェアラブル心電計等で得た心電図を解析し、てんかん発作が起きる前にその
兆候を検出し、患者や医師等にアラームを発するプログラム医療機器を開発してい
る。令和5年3月にプログラム医療機器に係る優先的な審査等の対象に指定された。
【成果の活用】てんかん発作を事前に予知することにより、早期介入・事故減少・致死
的転帰の回避につながり、社会参加を支える安全・安心を提供するとともに、本人・
家族の記憶のみでは漏れが生じうる発作記録を補い、投薬等の治療の最適化に活用す
る。
【課題名】日本全地域で心不全診療連携を最適化する AI 実装 D to D システムの開発と
実用化(令和7年度継続中)
【概要】近年、日本は心不全患者が激増する「心不全パンデミック」のさなかにあり、
専門医の負荷が大きくなっている。一方で、心不全診療には膨大な知識・経験が必要
であり、非専門医が日常診療の中で習得するには大きな負荷がかかる。そのため本研
究では、医師から医師への遠隔コンサルテーションシステムに、AI による心不全診
断・心不全診療支援の機能を搭載した IT プラットフォームの構築を行っている。ま
た、AI による診療支援システムの開発にも取り組んでいる。
【成果の活用】心不全診療連携における専門医、非専門医および非専門医療機関の業務
負荷を減らし、心不全パンデミックにおいても、最適な心不全診療を全国に提供でき
るようにする。
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