【資料1-1】令和8年度研究事業実施方針(AMED研究)(案) (105 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59644.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第145回 7/16)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
【課題名】痛覚変調性疼痛の病態解明、治療法につながる研究開発
【概要】慢性の痛みのうち、痛覚変調性疼痛の発生には、中枢性感作が関与しているこ
とが示唆されている。痛覚変調性疼痛に分類される特定の疾患(線維筋痛症、慢性疲
労症候群、偏頭痛、顎関節症、過敏性腸症候群)を対象に基礎研究を行い、病態を整
理し、機序解明や治療法の開発につなげる。
【成果の活用】痛覚変調疼痛の患者層別化が進むことで、治療法の選択が可能となる。
【課題名】神経障害性疼痛の発症維持メカニズム解明、有効な治療薬につながる研究開
発
【概要】神経障害性疼痛は、末梢神経から大脳に至るまでの障害情報伝達経路のいずれ
かに病変や疾患が存在する際に生じる。発症には、イオンチャンネルの変化や NMDA 受
容体などの発現増加など、様々な分子生物学的機序が示されている。神経障害性疼痛
の動物モデル等を用いて発症維持メカニズムを解明し、神経障害性疼痛の有効な治療
薬の開発につながる研究開発を行う。
【成果の活用】神経障害性疼痛の発症維持メカニズムが明らかとなることで、有効な治
療薬の選択が可能となる。
Ⅱ
参考
1 研究事業と各戦略(新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画・フォローアップ、
成長戦略、骨太方針、統合イノベーション戦略、健康・医療戦略)との関係
【経済財政運営と改革の基本方針 2025】 (令和7年6月 13 日閣議決定)
第3章 中長期的に持続可能な経済社会の実現
2.主要分野ごとの重要課題と取組方針
(1)全世代型社会保障の構築
(がん、循環器病等の疾患に応じた対策等)
がん対策、循環器病対策、慢性腎臓病対策、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、慢性疼痛等
の疾患に応じた対策(略)を推進する。
【健康・医療戦略(第3期)】(令和7年2月18日閣議決定)
Ⅳ. 具体的施策
4.1.世界最高水準の医療の提供に資する医療分野の研究開発の推進
(4) 8つの統合プロジェクト
⑤ データ利活用・ライフコースプロジェクト
ライフコースを俯瞰した疾患の発症・重症化予防、病態解明、診断、治療等に資す
る研究開発を推進することで、ゲノム医療、個別化医療の実現を目指す。
2
他の研究事業(厚生労働科学研究、AMED内、他省庁研究事業)との関係
本事業で得られた成果を厚生労働科学研究「慢性の痛み政策研究事業」に反映、ガイ
ドライン等の作成や痛みセンターでの診療等に活用する。
105