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令和5年版厚生労働白書 全体版 (85 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/22/index.html
出典情報 令和5年版厚生労働白書-つながり・支え合いのある地域共生社会(8/1)《厚生労働省》
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第1部
図表 2-2-15

つながり・支え合いのある地域共生社会

ヤングケアラーと思われる子どもを支援する際の課題(複数回答)
0%

20%

40%

60%



福祉制度の概要と複雑化する課題

39.2
36.2
34.6

保護者が子どもへの支援に同意しない

33.8
26.4

地域協議会の関係機関・団体において、ヤング
ケアラーに関する知識が不足している

35.6

福祉分野や教育分野など複数の機関にまたが
る支援が必要となるが、そうした支援のコーディ
ネートをできる人材が地域協議会にいない

令和 2 年度調査(n=923)

2

50.2
44.6

既存の公的サービスやインフォーマルサービス
では、利用できるものがなく、具体的な支援方策
を検討しにくい

無回答



75.0

子ども自身がやりがいを感じていたり、自身の
状況を問題と認識しておらず、支援を求めない

その他

100%

82.0

家族や周囲の大人に子どもが「ヤングケアラー」
である認識がない

学校など関係機関との情報共有など
ネットワークの構築が不十分

80%

18.4
21.1
9.0
11.3
5.1
2.8
2.2
2.8
令和元年度調査(n=707)

※全国の市町村要保護児童対策地域協議会を対象
資料:厚生労働省子ども・子育て支援推進調査研究事業令和2年度「ヤングケアラーの実態に関する調査研究報告書」

(ヤングケアラーを発見した際には、適切な機関による支援につなげることが重要となる)
ヤングケアラーが実際に制限されていると感じることとしては、小学生、中学生、全日制高校
生、定時制高校生、大学生では「特にない」が最も高いが、次いで「自分の時間がとれない」
が高くなっている。通信制高校生は、
「自分の時間がとれない」が最も高い(図表 2-2-16)

学校や大人に助けてほしいことや必要な支援は、小学生、中学生、全日制高校生、定時
制高校生では「特にない」が最も高いが、次いで、小学生、定時制高校生は「自由に使え
る時間がほしい」が、中学生と全日制高校生は「学校の勉強や受験勉強など学習のサポー
ト」が高くなっている。通信制高校生は「自由に使える時間がほしい」が最も高いが、次
いで「特にない」が高くなっている。また、大学生は「進路や就職など将来の相談にのっ
てほしい」と「わからない」が最も高いが、次いで「自由に使える時間がほしい」と「特
にない」が高くなっている(図表 2-2-17)。
ヤングケアラーを発見・把握した場合には、その心身の負担を軽減し、こどもらしい生活
を送ることができるようにするため、高齢、障害、疾病、失業、生活困窮、ひとり親家庭な
どの家庭の状況や、求めに応じて適切な支援機関につなげることが必要である。ヤングケ
アラーの発見やその後の支援に関わる機関は多岐にわたるため、それぞれの機関が個別に

令和 5 年版

厚生労働白書

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