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令和5年版厚生労働白書 全体版 (142 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/22/index.html
出典情報 令和5年版厚生労働白書-つながり・支え合いのある地域共生社会(8/1)《厚生労働省》
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「つながり・支え合い」のある地域共生社会の実現を目指して

同士の自主的な活動につなげること
ることができ、写真に対して仲間か
を目標として、高齢者の仲間づく
ら「2.」ボタンを押してもらうこと
り・チームづくりを支援してきた。
でコインが貯まる仕組みだ。高齢者
しかし、新型コロナウイルス感染症
は、アプリを通じて同じ目標を持つ
コロナ禍でもオンラインでつながり、励まし合う高齢者
コラム
の流行により介護予防事業が中断。
仲間とオンラインでつながり、コミ
~東京都府中市の習慣化アプリ「みんチャレ」を活用したフレイル予防事業~
自粛生活が長期化することで、高齢
ュニケーションをしながら健康・地
しながら健康・地域の情報交換を行うことが
コロナ禍の介護予防継続のために ICT 活
者の活動量も低下し、運動不足等に
域の情報交換を行うことができる。
できる。こうした取組みにより、コロナ禍で
用が喫緊の課題
よる心身の状態の悪化が危惧されて
こうした取組みにより、コロナ禍で
離れていても、楽しく介護予防の活動を継続
府中市の介護予防事業では、市民同士の自
いた。
離れていても、楽しく介護予防の活
できている。
主的な活動につなげることを目標として、高
そのため、コロナ禍においても自
動を継続できている。

齢者の仲間づくり・チームづくりを支援して
宅で体操・運動に取り組めるよう、
きた。しかし、新型コロナウイルス感染症の
自宅
で で き る 体 操 '9' の 配 布 や
流行により介護予防事業が中断。自粛生活が
<RX7XEH での体操動画配信も行ったが、
長期化することで、高齢者の活動量も低下
高齢者の利用は広がらなかった。特
し、運動不足等による心身の状態の悪化が危
に ,&7
を活用した取組みは、高齢者自
惧されていた。
身だけで利用することが難しく普及
そのため、コロナ禍においても自宅で体
が進まなかった。
操・運動に取り組めるよう、自宅でできる体
市民からは「体操を1人で続ける
操 DVD の配布や YouTube での体操動画配
のは難しい」「みんなに会いたい」
信も行ったが、高齢者の利用は広がらなかっ
「動かないから食欲がなくなった」
た。特に ICT を活用した取組みは、高齢者自
という声が上がり、コロナ禍におけ
身だけで利用することが難しく普及が進まな
る介護予防の取組みは、今までのや
かった。
り方だけでは継続が難しいことを痛

市民からは「体操を1人で続けるのは難し
習慣化アプリ「みんチャレ」
習慣
化アプリ「みんチャレ」
感していた。
い」
「みんなに会いたい」
「動かないから食欲が


なくなった」という声が上がり、コロナ禍に
府中市では高齢者の ICT 活用を推進してお
 府中市では高齢者の
,&7 活用を推進
 高齢者5人1組がチャットで励ま
おける介護予防の取組みは、今までのやり方
り、デジタル機器に慣れていない高齢者にア
しており、デジタル機器に慣れてい
し合い、フレイル予防
だけでは継続が難しいことを痛感していた。
プリを利用していただくために「みんチャレ
ない高齢者にアプリを利用していた
介護予防の緊急事態において、こ
の使い方講座」を各地域包括支援センター等
だくために「みんチャレの使い方講
れまでとは違うアプローチを行う必
の通いの場で実施している。講座終了後も、
高齢者 5 人 1 組がチャットで励まし合い、
座」を各地域包括支援センター等の
要性を認識し、民間企業との協働を
不明点をアプリの電話窓口に問い合わせるこ
フレイル予防
通いの場で実施している。講座終了
検討。府中市が重視している「人と
とができ、高齢者が安心して継続できる。参
介護予防の緊急事態において、これまでと
後も、不明点をアプリの電話窓口に
人との絆づくり」にも効果的である
加者は女性が 81%で、70 代が 54%、80 代
は違うアプローチを行う必要性を認識し、民
問い合わせることができ、高齢者が
と考え、民間企業が制作した習慣化
以上が 37.5%である(2023(令和 5)年 1
間企業との協働を検討。府中市が重視してい
安心して継続できる。 参加者は女性
アプリ「みんチャレ」を活用した介
月 18 日時点)。
る「人と人との絆づくり」にも効果的である
が で、 代が 、 代以上が
護予防事業の取組みを開始した。
と考え、民間企業が制作した習慣化アプリ
である((令和5)年1月
みんチャレは、最大5人1組のチ
「みんチャレ」を活用した介護予防事業の取
 日時点)。
ームでウォーキングなどのフレイル
組みを開始した。

予防に取り組むことができるスマホ
みんチャレは、最大 5 人 1 組のチームで
アプリである。チームメンバー全員
ウォーキングなどのフレイル予防に取り組む
ことができるスマホアプリである。チームメ
ンバー全員の合計歩数目標を設定し、メン
バー同士で毎日の歩数を投稿し合う。また、
ウォーキングの際に見つけた道端の花や風景
の写真も一緒に投稿することができ、写真に
対して仲間から「OK」ボタンを押してもら
うことでコインが貯まる仕組みだ。高齢者
は、アプリを通じて同じ目標を持つ仲間とオ
ンラインでつながり、コミュニケーションを

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令和 5 年版

厚生労働白書

者の歩数が増
 利用者の1日
リ利用  か月
加えて、アプリ
あたり平均  回
ンが活発に行わ
る。
 利用者からは
 で仲間からの写
みみんチャレの使い方講座の様子
んチャレの使い方講座の様子
い」「スマホは
スマホにあまり慣れていない人でも、
意識して外に出
最初にアプリをダウンロードするこ
スマホにあまり慣れていない人でも、最初
毎日スマホ持っ
とから手助けすることで、その後も
にアプリをダウンロードすることから手助け
が遠いが、スマ
使いこなすことができている。参加
することで、その後も使いこなすことができ
て嬉しい」と想
者は「初めてスマホを面白いと思っ
が届き、府中市
た」「文字入力とカメラが上達した」
本取組みに手応
と話す。


継続のモチベーションは地域への