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令和5年版厚生労働白書 全体版 (439 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/22/index.html
出典情報 令和5年版厚生労働白書-つながり・支え合いのある地域共生社会(8/1)《厚生労働省》
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第2部

現下の政策課題への対応

からはコロナ禍の影響を受けた企業に対して行った雇用を維持するための施策や、雇用保
険の給付を受けられない労働者等に対して行ったセーフティネットの強化の事例等を紹介
するとともに、各国の取組みについて情報共有を行った。会合の成果として、誰も取り残
さない労働市場の回復、持続可能性とレジリエンスの促進、テレワーク等新しい仕事の形
態への対応等が盛り込まれた閣僚声明が採択された。

(4)東南アジア諸国連合(ASEAN)

ASEAN 諸国と日本、中国、韓国との連携強化のため、フィリピンを議長国として、第

12 回 ASEAN + 3 労働大臣会合(隔年開催)及び第 20 回 ASEAN + 3 高級労働事務レベ
ル会合(毎年開催)が 2022(令和 4)年 10 月に対面で開催され、回復と成長にむけた
「仕事の世界」の再構築をテーマとして議論が行われた。厚生労働省からは、コロナ禍に
おける対応、人への投資、ILO への任意拠出金を通じた ASEAN 諸国への支援について説
明を行い、意見交換の概要、日本等からの支援に対する謝意がまとめられた共同声明が採
択された。

3 社会保障・福祉分野

ASEAN 諸国と隣接する日中韓の相互の依存関係がますます深まる中、社会福祉・開発

分野における共通課題や、日本等からの技術協力等について意見交換を行うことを目的と
して、ASEAN + 3 社会福祉大臣会合が 2004(平成 16)年から 3 年に 1 回、高級実務レ
ベル会合が毎年開催されている。2019(令和元)年 11 月にはラオスで ASEAN + 3 社会
福祉大臣会合が開催され、
「脆弱な子どもの社会保障の強化」をテーマに議論が行われた。
また、2003(平成 15)年から毎年、ASEAN 地域の社会保障分野における人材育成の
強化並びに日本及び ASEAN 諸国間の情報・経験の共有と中長期的な協力関係の構築・強
ASEAN 各国の社会福祉、保健医療、雇用政策を担当する行政官及び WHO、ILO、国際
協力機構(Japan International Cooperation Agency:JICA)等の協力機関の参加を
得て行われている。本会合の結果は、ASEAN + 3 保健大臣会合及び社会福祉大臣会合に
おいて報告され、ASEAN 諸国から高い評価を得ると同時に、今後の会合への期待も表明
合をオンライン会議形式で開催した。同会合では、「人生 100 年時代~私らしく生きてい

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く~多様性を支える社会の中で」をテーマとして、
「高齢者の雇用対策」

「治療と仕事の



されている。2023(令和 5)年 3 月には、第 20 回 ASEAN・日本社会保障ハイレベル会

国際社会への貢献

化を目的として、ASEAN・日本社会保障ハイレベル会合を開催している。本会合は、

両立」
、「未来を支える次世代への社会保障教育」について、就労を通じた社会参加の機会
を支える政策と支援の実際、社会保障教育の導入に向けた取組と現状等を、ASEAN 各国
からの参加者や国内外有識者と共に共有し、これからの社会を支えるための政策や支援の
あり方について議論を行った。

第2節

開発途上国等への国際協力

厚生労働省では、保健医療、水道、社会福祉、社会保障、労働環境整備、人材開発の各

令和 5 年版

厚生労働白書

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