ら、検疫措置等について適切に判断してきた。
2021 年 11 月 30 日以降、オミクロン株に対応するため、外国人の新規入国を停止する
とともに、帰国者に対する健康観察を強化し、加えて、オミクロン株に係る指定国・地域
からの帰国者には、検疫所の確保する施設での厳格な待機措置を講じた。
その後、オミクロン株に関する知見の蓄積等を踏まえ、2022 年 3 月 1 日以降、水際対
策の段階的な緩和を実施してきた。6 月 1 日からは、入国者の入国時検査及び入国後待機
期間について、各国・地域からの流入リスクを総合的に勘案し、国・地域を 3 つに区分し、
全ての国・地域からの入国者について出国前検査を維持しつつ、一部の国・地域からの入
国者に対し、入国時検査を実施せず、入国後の自宅等待機を求めない等の見直しを行うこ
ととし、入国者総数の上限を 1 日当たり 2 万人目途とした（図表 8-3-8）。
図表 8-3-8

2022 年 6 月以降の水際対策
出国前 72
時間以内

「赤」区分の
国・地域

検査

陰性

⇒

検査

２日目

３日目

＜検疫所長が指定する宿泊施設で待機＞

陰性

検査

⇒

陰性

⇒

５日目

「黄」区分の国・
地域
※ワクチン３回目
接種有りの場合

検査

検査

検査

⇒

陰性

検査

検査

陰性

検査
無し

陰性

検査
無し

⇒

第
章

「青」区分の国・
地域

検査

⇒

検査

⇒

陰性

検査

⇒

陰性

検査を受けない場合
は５日間待機

陰性

検査を受けない場合
は５日間待機

⇒

⇒

待機無し

⇒

陰性

待機解除

※ワクチン３回目
接種有りの場合

待機解除

＜自宅等で待機＋入国者健康確認センターによるフォローアップ＞
陰性

待機無し

健康で安全な生活の確保

8

１日目

入国時
（空港）

待機解除

入国前の
滞在国・地域

※ワクチン接種の有無によらない

2022 年 10 月 11 日から、日本の国内対応や G7 各国が水際措置を撤廃してきているこ
と等を踏まえ、更なる緩和を実施した（図表 8-3-9）
。具体的には、外国人の新規入国制
限を緩和し、全ての入国者について、ワクチン 3 回目接種証明書又は出国前検査の陰性証
明書の提出を求めることとしつつ、新型コロナウイルスへの感染が疑われる症状がある者
を除き、入国時検査を実施しないこととし、入国者総数の上限を廃止した。なお、厚生労
働省では、入国後の検疫手続の迅速化を図るため、検疫アプリ（MySOS）を導入してお
り、検疫アプリにおいて入国時の必要書類の登録がデジタル化されることにより、利用者
は必要書類の事前審査が可能となり、便到着後の検疫手続が一部迅速化されている。その
後、MySOS は、
「Visit Japan Web」
（入国手続を行う際に利用できる web サービス）に
統合された。

332

令和 5 年版

厚生労働白書