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令和5年版厚生労働白書 全体版 (353 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/22/index.html
出典情報 令和5年版厚生労働白書-つながり・支え合いのある地域共生社会(8/1)《厚生労働省》
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第2部

現下の政策課題への対応

5 性感染症対策について
性器クラミジア感染症、性器ヘルペスウイルス感染症、
尖圭コンジローマ、梅毒、淋菌感染症(以下「性感染症」
という。
)は、性的接触を介して誰もが感染する可能性が
あり、生殖年齢にある男女を中心とした大きな健康問題で
ある。特に梅毒については、2011(平成 23)年以降報告
数が増加し、2022(令和 4)年には 10,000 件を超えた。
性感染症は、感染しても無症状であるか症状が軽く、感染
者が治療を怠りやすいという特性があり、本人に自覚がな
いまま、感染拡大する可能性や、感染者本人にとって不妊
などの後遺障害、生殖器がんの要因となる場合があること
等も問題である。
性感染症のまん延を防止するため、保健所での性感染症
検査や性感染症に関する相談・普及啓発事業について、都

©Naoko Takeuchi
キャラクターを起用した啓発ポスター
(平成 28 年 11 月~)

月 1 日の間を「性の健康週間」と位置づけ、性感染症予防のための普及啓発活動を特に集
中的に行うなどの取組みを行っている。
また、厚生労働省ホームページにおいても、性感染症に関する情報発信に努めているほ
か、発生動向に関する疫学調査や検査・治療等に関する研究開発を関係機関と連携して取
り組んでいる。
なお、性感染症対策については、「性感染症に関する特定感染症予防指針」(平成 12 年
情報提供を進め、性器クラミジア感染症、淋菌感染症についてはより精度の高い病原体検

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査を推進していくこと、学会などと連携して医療の質を向上させること、性感染症検査の



厚生省告示第 15 号)を踏まえ、コンドームなどによる性感染症の予防効果などに関する

健康で安全な生活の確保

道府県等に対して補助を実施し、毎年 11 月 25 日から 12

奨励など、更に対策を推進していく。

6 薬剤耐性(Antimicrobial Resistance:AMR)対策について

1980 年代以降、ヒトに対する抗微生物薬の不適切な使用等を背景として、病院内を中

心に、抗微生物薬が効かない新たな薬剤耐性菌が増加した。こうした抗微生物薬が効かな
くなる薬剤耐性(AMR)の問題については、2011(平成 23)年、WHO が世界保健デー
で取り上げ、2015(平成 27)年 5 月の世界保健総会では、薬剤耐性(AMR)に関する
グローバル・アクション・プランが採択された。2016(平成 28)年の G7 伊勢志摩サ
ミットにおいても、AMR が主要課題の一つとして扱われ議論された。
我が国では、これまでも、主要な薬剤耐性感染症を感染症法上の五類感染症に位置づけ
たほか、医療法、診療報酬等に院内感染対策を位置づけ、院内感染対策サーベイランス事
業を実施する等の取組みを推進してきたが、2015 年、
「国際的に脅威となる感染症対策
関係閣僚会議」(以下「関係閣僚会議」という。
)の枠組みの下に、
「薬剤耐性(AMR)に
関する検討調整会議」を設置し、政府一体で検討を行った。このような経緯を踏まえ、
2016 年 4 月の関係閣僚会議において、我が国で AMR 対策を推進するに当たって今後 5 年

令和 5 年版

厚生労働白書

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