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令和5年版厚生労働白書 全体版 (136 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/22/index.html
出典情報 令和5年版厚生労働白書-つながり・支え合いのある地域共生社会(8/1)《厚生労働省》
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者に聞いてもらうという体験の積み重ねの中
で、自信を育むことができるようにしている。

提供し、学生同士が不安や困り事を気
軽に相談し、触れ合うことができる

流できる
るきっか

「一緒に一人暮らしの会」の実現を支

る。

「一緒に一人暮らしの会」の実現を支援して

援してきた。
きた。

カフェでの支援にとどまらず、行政機関と
の連携も行っている。カフェで相談を聞く中
で、必要があれば行政相談機関等につなげる
支援をしている。また、本音を語る機会を持
てずに悩みを抱える方が行政相談機関等から



3

バザールカフェを紹介されて来ることもあれ
ば、京都市役所などの行政相談機関等主催の
各種イベントの開催場所としてバザールカ

「つながり・支え合い」のある地域共生社会の実現を目指して

フェを提供することもある。
まさに、「みんなが安心して居られる場」
を実現しているといえる。


学生が場で積極的に活動

学生が場で積極的に活動

なをつなげるサンガイ飯
カフェでの経験をきっかけに自信を持てる みん
みんなをつなげるサンガイ飯
バザールカフェでは、ひきこもり状態にあ

るなどの事情により就労が困難である人々か 

バザールカフェでは、
「サンガイ*1 飯(は

ん)」という仕組みがある。「サンガイ飯」と
サンガイとはネパール語で「共に」
ら希望があれば、カフェで提供している多国
は、カフェ内で利用できる食事券であり、あ
という意味である。
籍料理の調理補助や皿洗いなどの就労の機会
る人が「サンガイ飯」を買って店頭に置いて
を提供している。

おくと、後に来た誰かがその券を使って 1 食

今まで触れ合う経験がなかった人々が共同

を食べることができる。「サンガイ半分飯」

作業を通じて触れ合いを持ち、仕事の役割を

の場合は、後に来て使う人が、半分のお金を

達成したという貴重な経験を得ている。

支払う。「サンガイ飯」を使う際、氏名を書

学生の想いを応援

バザールカフェでは、学生の「したい!」

を応援している。
2022(令和 4)年度から近隣の大学生が
学習支援のサークルを立ち上げた際には、地
域のこどもたちや外国籍のこどもたちへの学
習支援の場所としてバザールカフェを提供す
るなど、学生自身の取組みの実現に向けて手
助けしている。
また、新型コロナウイルス感染症の影響に
より孤立している一人暮らしの新入生をサ

く必要はなく、カフェを利用する人が、いつ
でも自由に利用できる。
誰かの助けが必要な人や誰かを助けられる
人が、お互いに気兼ねなく助け合えるサンガ
イ飯を通じて、みんなとのつながりを実感し
ている。

みんなが出会えるきっかけを創りたい

バザールカフェでは、様々な背景を持つ多

様な人々が触れ合い、打ち解けていくには、
場の存在は欠かせないと考えており、場の力
を実感している。

ポートしたいという学生に対してもバザール

今後とも、誰もが出会い、相談・交流でき

カフェの場を提供し、学生同士が不安や困り

る場を提供し、みんなが出会えるきっかけを

事を気軽に相談し、触れ合うことができる

創りたいとのことである。

*1

サンガイとはネパール語で「共に」という意味である。

(2)デジタルを活用した人々の交流

誰もが多様な価値観やライフスタイルを持ちつつ、高齢者や障害者なども含めた多くの

方が、他者とのつながりを持ちながら、豊かな地域共生社会を形成するためには、デジタ

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令和 5 年版

厚生労働白書