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令和5年版厚生労働白書 全体版 (112 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/22/index.html
出典情報 令和5年版厚生労働白書-つながり・支え合いのある地域共生社会(8/1)《厚生労働省》
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コラム



岩手県北上市では、地域の人々との意見交

同協議会では、アウトリーチ支援員を配置

換等を通じて、ひきこもり対策の必要性を強

し、関係機関や当事者家族等からの情報をも

く認識し始めていた。このため、北上市をあ

とに、本人・家族に自宅訪問を行っている。

げて、ひきこもりに特化した対策を推進する

当事者との関係づくりは時間がかかること

こととし、2020(令和 2)年 8 月に、
「北上

が多く、庭の手入れの手伝いをしたり、詐欺

市ひきこもりネットワーク協議会」を設置し

の注意の呼びかけと併せて自宅に伺うなど、

た。

様々なきっかけを作ってアプローチを繰り返
している。様子を見ながら訪問を重ねても、



3

地域のネットワークによるひきこもり支援の強化!
(岩手県北上市)

「つながり・支え合い」のある地域共生社会の実現を目指して

北上市ひきこもりネットワーク協議会

当事者から支援を拒否されるケースもあると
のことである。

北上市ひきこもりネットワーク協議会は、

行政機関及び支援関係機関から構成されるプ

試行錯誤をしながらも、アウトリーチ支援

ラットフォームであり、関係機関の連携強

によりすみやかに必要な支援につなげ、社会

化、専門性の向上や支援施策の検討を協議会

とのつながりを回復してほしいとの想いの

の主な機能としている。

下、取組みを継続している。

協議会の設置により、各関係機関の担当者

居場所を通じてみんなを笑顔にしたい!

が、他の機関の取組内容やひきこもりに関す

ワラタネスクエア

る情報を共有できるとともに、お互いに顔が
見える関係となったことから、以前よりすみ

北上市のひきこもり支援には、「居場所」

やかに連携し、課題に関して前向きに取り組

機能も不足していた。

めるようになった。

北上市には、従来から任意団体「笑いのた

また、参加者の負担が重すぎることになら

ねプロジェクト」が独自事業としてひきこも

ないよう、効率的な会議運営に留意してお

りの方などの居場所づくりに取り組んでいた

り、協議会自体で個別のケース解決をするの

が、対象者も限られ、開催も不定期であった。

ではなく、関係者同士がすぐに連絡できる関

このため、北上市と連携し、市の委託事業

係づくりの場、情報共有して他の関係機関が

として「居場所」を強化することし、2022

ワークによるひき
こもり支援の強化!
持つ有益な意見や情報をもらう場として特に

(令和 4)年度から、アクセスの良い市の中

(岩手県北上効果的に機能している。
市) 

心部に常設の居場所「ワラタネスクエア」を
開設することができた。

の人々との
こもり対策
ていた。こ

ワ ラ タ ネ ス ク エ ア を 運 営 す る NPO 法 人
ワーカーズコープの後藤所長も、ひきこもり
の子どもを持つ親として奮闘した経験があ

ひきこもり
こととし、

り、ひきこもり状態にある本人やご家族が誰
かとつながりたいと思ったときに、気軽に行

北上市ひき


」を設置し

北上市ひきこもりネットワーク協議会

北上市ひきこもりネットワーク協議会

アウトリーチ支援

ワーク協

アウトリーチ支援
北上市のひきこもり対策では、能動
北上市のひきこもり対策では、能動的な支
的な支援であるアウトリーチ機能が
援であるアウトリーチ機能が不足していた。
不足していた。このため、(令和

関係機関か
ームであ
専門性の向

3)年度から、北上市社会福祉協議会
市社会福祉協議会への委託事業によりアウト
への委託事業によりアウトリーチ支
リーチ支援を開始した。
援を開始した。

会の主な

同協議会では、アウトリーチ支援員

ワーク協

98
関係機関の

このため、2021(令和 3)年度から、北上

を配置し、関係機関や当事者家族等か
厚生労働白書
らの情報をもとに、本人・家族に自宅

令和 5 年版

ける居場所が必要であるとの思いから居場所
づくりに取り組んできた。
誰もが気軽に入れるように敷居を低くする
ことが重要であり、入り口は雑貨や書籍を販
売する一般の店舗にして、買い物ついでに相
談できるようにしている。また、居場所の中
ではリラックスして過ごせるように、自分の
好きなことをしててもまたは何もしなくても
大丈夫としている。ただ 1 つのルールは、み
んなの話を否定しないことである。