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令和5年版厚生労働白書 全体版 (133 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/22/index.html
出典情報 令和5年版厚生労働白書-つながり・支え合いのある地域共生社会(8/1)《厚生労働省》
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人、家に届ける人…みんな地域の人だ。
第 1 部 つながり・支え合いのある地域共生社会
宅食のために野菜の栽培を始めた人
 出会う場~地域課題と人をつなぐ
~

までいる。
 小さな試みから地域共生社会へ

ラボは、「コメーキングスペースコ

「需要がありそうだからやってみた

る。高齢者が集まった人に軽食を提供してお

だ。宅食のために野菜の栽培を始めた人まで

り、和やかな雰囲気だ。地域課題の発信やそ

いる。

メ」という、カフェであり、地域の集
の解決のための仲間づくりも行われており、

い」
「やってみたら?」
「これ、行けそ
いの場でもある。高齢者が集まった人小さな試みから地域共生社会へ
う!」
「事業にしてみよう」…もちろん
ここで地域課題を知った人が、様々な活動を
始めている。不登校の中学生の学びの場の提
に軽食を提供しており、和やかな雰囲「需要がありそうだからやってみたい」
中には上手くいかないこともある。そ
供、地域で就労している外国人とのフットサ
「やってみたら?」
「これ、行けそう!」
「事業
気だ。地域課題の発信やその解決のた
れでも実験は続けていく。ラボの代表
ルを通じた交流、傾聴ボランティアなど、

にしてみよう」…もちろん中には上手くいか

使ったバッグなど雑貨を製作しており、今で

つの場
人とのフットサルを通じた交流、傾聴 考える場、魅せる場、出会う場。3
つの場を社会福祉協議会が用意し、相

はデパートの催事に出店するほど付加価値を

を社会福祉協議会が用意し、相互に関連させ

高めている。一般的な就労形態が難しい人が

ることで好循環が生まれている。そして、そ

ている。
でも稼げる」という自信をつけるなど、社会

る。

ボランティアなど、(令和5)年

互に関連させることで好循環が生ま

2月現在、活動は既に  活動に上っの先には、地域共生社会の実現を見据えてい
れている。そして、その先には、地域
都合のつくときに来て、少しながらも「自分
共生社会の実現を見据えている。

参加の場になっている。
中でも「キママプロダクツ」という

活動では、空き家を借りて、地元の工

アウトリーチの敷居を下げる

場の廃材を使ったバッグなど雑貨を

困りごとを受け止めるためには、潜在的な

製作しており、今ではデパートの催事
ニーズを持つ方に支援を届けに行く姿勢も大
に出店するほど付加価値を高めてい
切だ。こども宅食「みまたん宅食どうぞ便」
では、
「食材が余っているので遠慮なくどう
る。一般的な就労形態が難しい人が都
ぞ」と呼びかけ、誰でも気軽に申し込めるよ

合のつくときに来て、少しながらも
「自分でも稼げる」という自信をつけ

うにしている。ウェブサイトから、いつでも
簡単に申し込めるのも特徴だ。キママプロダ

るなど、社会参加の場になっている。
クツで作業している人の中には、この宅食か

「つながり・支え合い」のある地域共生社会の実現を目指して

は、空き家を借りて、地元の工場の廃材を
の場の提供、地域で就労している外国す」と語る。
考える場、魅せる場、出会う場。3

3



を始めている。不登校の中学生の学びではなく、地域の人々。地域がすごいので
語る。
中でも「キママプロダクツ」という活動で



めの仲間づくりも行われており、ここ
は、
「すごいのは、自分たちではなく、
2023( 令 和 5) 年 2 月 現 在、 活 動 は 既 に
ないこともある。それでも実験は続けてい
で地域課題を知った人が、様々な活動
地域の人々。地域がすごいのです」と
155
活動に上っている。
く。ラボの代表は、
「すごいのは、自分たち

 アウトリーチの敷居を下げる
らつながった人もいるという。そして、フー
ドロスが出た企業に食材を取りに行く人、仕
困りごとを受け止めるためには、潜
分ける人、家に届ける人…みんな地域の人

在的なニーズを持つ方に支援を届け
に行く姿勢も大切だ。こども宅食「み




またん宅食どうぞ便」では、
「食材が余
っているので遠慮なくどうぞ」と呼び
住民創発で明るい未来を創りたい(株式会社 WaCreation)
コラム
かけ、誰でも気軽に申し込めるように
NPO 法人、ボランティア団体、企業等の

十分にない状況であった。

多様な主体では、地域の住民同士のつながり

株式会社 WaCreation は、「地域の課題は

及び地域活動に参加する機会を創出し、コ

暮らしの課題であり、多世代多様な住民の数

ミュニティ創りを積極的に推進している。

だけ課題がある。それぞれの『好き』や『得

ここでは、株式会社 WaCreation(千葉
県流山市)の取組みを紹介する。

意』を活かしながら、自分の『やってみた
い』と地域の課題と組み合わせ、地域活動に
参加し、事業を起こしていく中で輪になる

輪になる machimin

(一人一人がつながる)と解決が進むはずだ。

子育て世代の転入者が多い流山市では、特

住民としての主体性を発揮し、自ら解決でき

に地元の高齢者とのつながりや交流の機会が

る地域は健康であるという仮説を持ち、まず

令和 5 年版

厚生労働白書

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