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令和5年版厚生労働白書 全体版 (424 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/22/index.html
出典情報 令和5年版厚生労働白書-つながり・支え合いのある地域共生社会(8/1)《厚生労働省》
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モデル事業」を実施している。2017(平成 29)年度からは、2016(平成 28)年の法改
正の趣旨を踏まえ、「地域で暮らす発達障害児者に困り事が生じた時に、発達障害児者の
特性を理解した上で地域や関係機関において適切な対応が行われるための支援手法の開
発」等のテーマを設けた。2023(令和 5)年度も引き続き、モデル事業を実施すること
としている。
国立障害者リハビリテーションセンターでは、各部門が連携して支援手法の開発や早期
支援等に取り組んでいる。また、全国の発達障害者支援センターの中核として、同セン
ター内に発達障害情報・支援センターを設置し、各センターや研究機関等の協力の下発達
障害に関する情報を集約しホームページ等で発信している。また、家庭と教育と福祉の連
携「トライアングル」プロジェクト報告に係る取組みとして、文部科学省、厚生労働省の
協力の下、発達障害教育推進センターと協働し、発達障害分野における国からの情報発信
機能強化と、情報の一元化により利便性を高める目的でポータルサイト「発達障害ナビ
ポータル」を構築し、2021(令和 3)年 9 月より運用している(図表 9-1-6)。
図表 9-1-6

教育・福祉連携による情報発信「発達障害ナビポータル」

障害者支援の総合的な推進

情報発信の工夫の一環として、文部科学省、厚生労働省の協力の下、独立行政法人特別支援教育総合研究所と国立障害者
リハビリテーションセンターで運用する発達障害に関するポータルサイトとして「発達障害ナビポータル」を構築した。
発達障害ナビポータルでは、発達障害のあるご本人やご家族に向けた情報を中心に、その方々の暮らしを支える医療、保
健、福祉、教育、労働等の各分野に携わる方々が互いの思いや取り組みを十分に理解し、これまで以上に連携を強化するた
めの情報も併せて掲載している。

発達障害ナビポータル(https://hattatsu.go.jp/)




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また、2011(平成 23)年度から、発達障害などに関して知識を有する専門員が保育所
や放課後児童クラブ等を巡回し、施設の職員や親に対し、障害の早期発見・早期対応のた
めの助言などの支援を行う「巡回支援専門員」の派遣に対して財政支援を行い、地域にお
ける発達障害児等の福祉の向上を図っている。さらに、2020 年度より発達の気になる子
など切れ目ない支援を継続的に実施するために、巡回支援専門員による戸別訪問等を財政
支援の対象とし、より一層の早期対応に努めている。
このほか、2007(平成 19)年 12 月に、毎年 4 月 2 日を「世界自閉症啓発デー」とする

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令和 5 年版

厚生労働白書