【参考資料2】電子カルテ情報共有サービスの導入に関するシステムベンダ向け技術解説書v2.1.0(案) (194 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_73755.html |
| 出典情報 | 健康・医療・介護情報利活用検討会 医療等情報利活用ワーキンググループ(第33回 6/26)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
FHIR 処理用サーバーの導入要否とハードウェア構成に関する考え方
本サービスの導入にあたり、電子カルテシステム等のサーバーとは別に FHIR データ変換等を行う
ための FHIR 処理用の専用サーバーを新たに構築する必要は原則ありません。FHIR データの生成・加
工が既存のアプリケーションサーバーや端末上で支障なく実施できる場合には、専用サーバーを追加
で設ける必要はありません。
一方で、
電子カルテシステム等への負荷を回避しつつ安定的に FHIR データ変換を行いたい場合や、
複数の部門システムからのデータ連携を集中的に処理したい場合には、専用サーバーを導入すること
で運用が容易になるケースがあります。特に大規模医療機関では、データ件数・端末数・アクセス頻度
が増加する傾向があるため、専用環境を用意することでパフォーマンス確保や障害影響の分離が期待
できます。
FHIR 処理用サーバーの構成には、大きくファサード型とリポジトリ型の 2 種類があります。
ファサード型は、既存システムに保持されているデータを必要なときに取得し、その場で FHIR 形式
へ変換して外部に提供する方式であり、FHIR データをサーバー内に保持しません。構成がシンプルで
運用負荷も小さいことから、本サービスを利用する目的に限ればファサード型で十分です。
一方、リポジトリ型は FHIR の各種リソースの形で構造化データを専用サーバー内に蓄積し、検索・
参照・更新などを行う方式です。FHIR データの幅広い利活用(経時的なデータの参照や横断的な検索・
集計・分析等)に対応できる一方、構成や運用が複雑となるため、用途や医療機関のニーズに応じて選
択することが望まれます。いずれの構成であっても、本サービスの利用には支障ありません。
なお、専用サーバーを導入する場合には、以下の観点についても検討しておくことが重要です。
•
セキュリティ対策:通信経路やデータ格納領域へのアクセス制限、ログ管理、監査証跡の確保
•
性能要件:変換処理負荷、想定アクセス数、将来的なデータ量増加への対応
•
運用保守:ソフトウェア更新手順、障害時の切り分け、バックアップ方式の整備
•
院内システムとの接続範囲:部門システムや診療 DWH、SS-MIX2 サーバー等との接続範囲
このように、専用サーバーは必須ではありませんが、医療機関の規模、既存インフラ、データ連携の
複雑度に応じて導入することで、データ品質の向上や運用効率化に寄与する場合があります。各施設の
運用実態に合わせ、必要に応じて導入をご検討ください。
なお、専用サーバーから本サービスに対して WebAPI 通信方式等で直接接続する場合には、当該サ
ーバー用に機関認証用電子証明書を 1 ライセンス分発行する必要があります。
194