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会議資料 (318 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00044.html
出典情報 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第66回 12/12)《厚生労働省》
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(公知申請への該当性に係る企業見解の様式)
要望番号;IV-145
Bu 総投与量の中央値は 13.1mg/kg(6.4~26.4)、累積面積は 63.1mg/L 時間(48~77)で
あった。
骨髄、末梢血幹細胞、臍帯血のいずれかの移植片が HLA 一致の血縁者(n=7)または非
血縁者(n=18)から移植された。
すべての患者でドナー細胞の生着が確認された(中央値:好中球 day 20/血小板 day
28)。
最終フォローアップ(中央値:36 ヵ月、範囲:8-111 ヵ月)では、CD15+好中球、CD3+T
細胞、CD16+56+NK 細胞のドナーキメリズム中央値は、それぞれ 99.5%(10-100)
、97%
(30-100)、97.5%(30-100)であった。
8 例(32%)の患者が肝類洞閉塞症候群を発症したが、デフィブロタイド治療が奏功し
た。
3 年 OS と EFS はともに 100%であった。
急性グレード III~IV の GHVD を発症した患者はいなかった。
限局型慢性 GVHD は 4%に見られた。
この治療法により HLH 患者において安定したドナーキメリズムと優れた治療成績が得
られる事が明らかになった。
安全性に関して、5/12 例(48%)で粘膜炎が認められ、そのうち Grade 3 が 3/12 例
(25%)、Grade 1-2 が 2/12 例(16%)であった。8/25 例(32%)で肝静脈閉塞症候群
(SOS)が認められ、そのうち 6/25 例(25%)が中等症、2/25 例(8%)が重症であっ
た。肺高血圧症を発症した患者はいなかった。10/25 例(40%)で Grade 1~2 の急性
GVHD を発症したが、Grade 3〜4 の GVHD は発発現しなかった。
11/25 例(44%)で合計 18 件の感染再活性化または合併症を発症した。そのうち、エプ
スタイン・バーウイルスが 4/25 例(16%)、BCG(バシルス・カルメット・ゲラン)感
染が 2/25 例(8%)、BK ウイルスが 2/25 例(8%)、ライノウイルスが 2/25 例(8%)、
アデノウイルスが 1/25 例(4%)、ヒトヘルペスウイルス 6 型が 1/25 例(4%)
、メタニ
ューモウイルスが 1 例(4%)、真菌感染が 1/25 例(4%)
、および細菌感染(中心静脈
カテーテル関連 2 例、外陰部 1 例、尿路 1 例)が 4/25 例(16%)であった。
18) Bartelink IH et al. Fludarabine and exposure targeted busulfan compares favorably with
busulfan/cyclophosphamide-based regimens in pediatric hematopoietic cell
transplantation: maintaining efficacy with less toxicity. Biol Blood Marrow
Transplant.2014;20:345–53. 21)
小児の同種造血幹細胞移植の前処置として、従来の Bu + Cy ± Mel による MAC と用
量調節 Bu + Flu による毒性軽減前処置の治療効果を比較した研究である。
(前向き研究)
64 例の小児例の内先天性免疫不全症(n=19)
、先天性代謝異常症(n=16)が含まれた。
Flu は、 40 mg/m 2 を、1 日 1 回 Bu を 3 時間注入する 1 時間前に投与した(計 4 回)

推定 2 年生存率と EFS は、Flu/Bu 群でそれぞれ 82%と 78%、Bu/Cy(Mel)群でそれぞ

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