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会議資料 (307 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00044.html
出典情報 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第66回 12/12)《厚生労働省》
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(公知申請への該当性に係る企業見解の様式)
要望番号;IV-145
報告は、1996 年に始まり、2003 年以降、コンスタントに毎年 100 件以上の論文が出版され
ている。
フルダラビンは、その優れた免疫抑制効果により、移植前治療で最も頻用される薬剤の 1
つである。
フルダラビンのレジメンの詳細が記載されている主な適応疾患、小児〜AYA 世代が含まれ
る論文について、今回の要望に有用と考えた論文を記載する。
<海外における臨床試験等>
4)

Kalwak K et al. Comparable outcomes after busulfan- or treosulfan-based conditioning for alloHSCT in children with ALL: results of FORUM.Blood Advances 2025;9:741-51. 7)
小児 ALL 患者に対する同種造血幹細胞移植の TBI 及び化学療法の移植前処置を比較
することを目的に、human leukocyte antigen(HLA)一致同胞または非血縁ドナーから同
種造血幹細胞移植を受けた 4~18 歳の患者 417 例を対象に無作為化、国際共同第 III 相
FORUM 試験が実施された。一部の地域では TBI が利用できないこと、また患者の禁忌
を考慮し、本試験では 2013 年から 2018 年まで Bu または Treo ベースの治療を受けた
患者の転帰について事前に規定した比較を報告する。
全体で 180 例と 128 例の患者が、それぞれ Bu/TT/Flu または Treo/TT/Flu を実施した。
Bu または Treo のいずれかとともに、静脈内 Flu (30 mg/m 2 / 日を 5 日間、合計
150 mg/m 2 ) および TT (5 mg/kg を 1 日間、1 日 2 回、合計 10 mg/kg) を投与
データは 2023 年 2 月時点で解析され、追跡期間中央値は 4.2 年(範囲、0.3-9.1)であっ
た。
3 年全生存率(OS)は 0.71(Bu 95%信頼区間[0.64-0.77])、0.72(Treo[0.63-0.79])、
3 年無イベント生存率(EFS)は 0.60(Bu[0.53-0.67])、0.55(Treo[0.46-0.63]
)であ
った。
再発の 3 年累積発生率(Bu 0.31[0.25-0.38]
;Treo 0.36[0.27-0.44])、非再発死亡率(Bu
0.08[0.05-0.13];Treo 0.09[0.05-0.15]
)は同等であった。
致命的な静脈閉塞性疾患は各群に 1 例ずつ発生した。
急性・慢性移植片対宿主病(GVHD)、3 年無 GVHD 生存率および無再発生存率に有意
差は認められなかった(Bu 0.48[0.41-0.55];Treo 0.45[0.37-0.54])。
初回および 2 回目の完全寛解患者の転帰はレジメンに関係なく同様であった。
どちらのレジメンも全体的に忍容性が高く、安全性プロファイルも許容範囲内であっ
た。移植後 100 日間に観察された、グレード 3~4 の非血液学的有害事象で最も頻繁に
発生したものは、感染症、口内炎、吐き気と嘔吐、肝酵素の上昇、下痢、低酸素症であ
った。
移植中止に至った有害事象は示されていないが、Bu/TT/Flu 群で 7/180 例(4%)
、Treo/TT/Flu
群で 3/128 例(2%)の生着不全が認められた。移植後 100 日で評価可能であった患者のうち、
Bu/TT/Flu 群で 16/178 例(5%)
、Treo/TT/Flu 群の 13/124 例(4%)で Grade 3~4 の急性 GVHD

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