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会議資料 (138 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00044.html
出典情報 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第66回 12/12)《厚生労働省》
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要望番号;IV-203

17 ヵ月間の治療期間が提案される。大抵の患者は 6~7 ヵ月の強化
治療を受けるべきである。 MDR-TB 患者の治療で考慮すべき重要
事項として、特に複数の薬剤を長期使用することでの安全性と有効
性がある。
過去の推奨と同様に、全ての MDR-TB レジメンに関して、治療する
患者の同意取得を得るべきであり、抗結核薬の安全性モニタリング
が推奨される。QT 間隔延長を起こす可能性がある薬剤(BDQ、DLM、
CFZ、FQ)を服用する患者には、治療開始時、及び治療中に繰り返
して心電図検査を実施し、綿密にモニタリングすべきである。QTc 間
隔が 500ms 超の患者、又は心室性不整脈の既往歴のある患者には、
これらの薬剤を投与すべきではない。AMK 服用患者では、聴力低下
の早期発見のため、定期的な聴力検査を行うべきである。インセン
ティブやその他の支援策は、患者が治療中断しないことの奨励する
うえで一助となる。
XDR-TB を含む複雑な病型の MDR-TB に対するレジメンの設計は、
Table 183-3 に概説された原則に同様に従い、有効性と忍容性が期待
できる薬剤を選択する。観察研究において、このような患者に対す
る積極的な治療(早期の DST、有効な薬剤の合理的な組み合わせ、
直接観察療法の厳格な遵守、毎月の細菌学的モニタリング、集中的
な患者サポート)は、感染伝播を阻止するだけでなく、治癒の可能
性を高め、死亡を回避できることが示されている。(以降、省略)。
3)

Oxford Textbook of Medicine 6th edition (2020), on-line version, “8.6.26
Tuberculosis” (企業文献 28)
同書において、以下の記載がある。
Treatment:
薬剤感受性結核(DS-TB)- INH と RFP(及び最初の 8 週間は他の抗
結核薬)の併用療法は、極めて有効である。治療は通常 1 日 1 回である
が、週 2 回の頻度でも実施可能である。服薬遵守の改善と不良なアウト
カム回避のための主たる治療法は、直接観察療法と固定用量配合錠の使
用の 2 つである。現在の短期併用化学療法は、骨結核と中枢神経系結核
を除き、6 ヵ月で治癒をもたらす。骨結核と中枢神経系結核の治癒には
12 ヵ月を要する。Second-line の薬剤は通常効果が低い、毒性が強い、入
手しにくいといった点があり、薬剤耐性結核(DR-TB)治療向けに残し
ておくべきである。
薬剤耐性結核(DR-TB)–

薬剤耐性菌の感染(原発性又は「新規」の薬

剤耐性)、及び無効な治療 (二次的な、又は「先行治療がある」薬剤耐
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