会議資料 (149 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00044.html |
| 出典情報 | 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第66回 12/12)《厚生労働省》 |
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<日本における教科書等>
日本における教科書として、内科学書 改訂第 9 版(2019)、標準微生物学 第 15
版(2024)に結核治療における FQ 抗菌薬に係る記載がある。基礎からわかる結核
診療ハンドブック(2022)では、耐性結核(キノロン感受性)に対する世界標準の
薬の事例として、MFLX、CFZ、TH、EB、PZA、高用量 INH、AMK 又は BDQ の 7
剤による 9 ヵ月レジメンが紹介されている。
1)
内科学書 改訂第 9 版(2019)、中山書店(企業文献 29)
「感染性疾患」の「抗結核薬」の項(p28)に以下の記載がある。
その他
第Ⅱ選択薬の代表的なものとして、ニューキノロン系抗菌薬(CPFX、LVFX、
MFLX など)、AMK、CS などがある。
2)
標準微生物学
「第 19 章
第 15 版(2024)、医学書院(企業文献 30)
アクチノミセトータ門(放線菌門)」の「5
病原性・感染症、A
結核」に以下の記載ある。
10
治療、活動性結核の治療
d 薬剤耐性
薬剤耐性菌が検出された場合、薬剤の変更が必要となる。INH 耐性菌の治療
には、広域スペクトルではあるが、代替薬として FQ 系抗菌薬が使われる。
一方で RFP 耐性菌の場合は、INH と PZA、SM の組み合わせが勧められる。
RFP は化学療法を 6 ヵ月で終了せしめる要である。そのため、RFP 耐性菌の
治療には 9 ヵ月の投薬が推奨である。
3)
基礎からわかる結核診療ハンドブック(2022)中外医学社(企業文献 31)
以下の記載がある。
第 4 章 結核の治療
1 抗結核薬解説、1.抗結核薬一覧
現在注目されている標準治療として、INH と PZA に、MFLX とリファペ
ンチン(RPT)を加えた 4 ヵ月治療レジメンがある(Dorman SE et al., N
Engl J Med 2021;384:1705-1718)。また、耐性結核に対する新たな治療法
として、BDQ に LZD にプレトマニドを加えた 3 剤併用療法(BPaL)が、
6 ヵ月という劇的な治療期間の短縮に成功し注目されている。これらの
薬剤で RPT とプレトマニドは本邦未承認薬であり、MFLX は結核に対す
る保険適応が今のところ認められていない。これらの薬剤の使用に関し
ては、今後本邦におけるデータの蓄積も含めて、検討されるべき課題で
ある。
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