会議資料 (134 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00044.html |
| 出典情報 | 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第66回 12/12)《厚生労働省》 |
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の蓄積がなされ、幾つかの無作為化比較第Ⅲ相臨床試験の成績が公
表されている。第Ⅲ相試験には、MDR-TB に対する 9 ヵ月の短縮レ
ジメンと従前の最適化された WHO-background レジメンを比較した
STREAM ステージ 1 試験、及び従前の WHO-background レジメンに
新薬 DLM 又はプラセボの上乗せ投与を比較した大塚製薬の第Ⅲ相
試験 213、高度の DR-TB 患者において、経口薬 3 剤(BDQ、プレト
マニド、LZD)のレジメン(BPaL)の異なる用量を検討した Nix-TB
試験及び ZeNix 試験、BPaL をベースとしたレジメンを複数薬剤の対
照群と比較した TB-PRACTECAL 試験、複数薬剤の併用を検討した
NExT 試験、BDQ を含む全経口短縮レジメンの大規模使用成績に関
する南アフリカのプログラムデータ、BDLLfxCfz の 6 ヵ月全経口レ
ジメンを検討した BEAT-Tuberculosis 試験、BLfx(or M)LCfzD のうち
異なる組み合わせで構成される 5 つの 9 ヵ月レジメンを検討した
endTB 試験がある。これら情報の評価に基づき、MDR-TB 患者、及
び INH-R がない若しくは不明な RR-TB 患者への治療に関する WHO
ガイドライン update(2024)が公表されている。
現在、MDR-/RR-TB に対する WHO の推奨療法は、以下の 4 アプロ
ーチである。
(1) BDQ、プレトマニド、LZD(600mg)及びMFLXで構成され
る6ヵ月全経口レジメン
(2) BDQ、DLM及びLZD(600mg)に、LVFX及びCFZを上乗せ
する6ヵ月経口レジメン
(3) BDQを含む異なる9ヵ月レジメン
(4) 合理的なアプローチ及びWHOの推奨レジメン優先順位分類
(Table 183-4)に従って、最適な組み合わせの経口薬で18ヵ
月間以上治療する長期の個別化レジメン
全経口レジメンが現在は好ましい選択とされている。短期又は長期
レジメンは、疾患の重症度、薬物耐性パターンの知識、過去の治療
歴の評価に基づいて選択される。
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